矢崎仁司監督、水川あさみらキャストを絶賛!「今の君たちを撮れば一級品になる」
2014年9月17日 21:15
[映画.com ニュース] 直木賞作家・辻村深月の小説を矢崎仁司監督が映画化した「太陽の坐る場所」の完成披露試写会が9月17日、都内の劇場で行われ、ダブル主演を務める水川あさみと木村文乃、共演する森カンナ、三浦貴大、矢崎監督、主題歌を担当する藤巻亮太(レミオロメン)が出席。水川は「女性の心の奥にある思い出したくないザラッとしたところに触ってくる作品。そこに青臭くなったり、せつなくなったりしてもらえれば」と作品を語った。
元クラスの女王で現在は地味な地元の女子アナ・響子(水川)と、かつては地味な女子高生だったが今やトップ女優になった今日子(木村)。同じ名前をもつ2人には隠された秘密があり、高校卒業から10年の時を経た同窓会で全てが明らかになる。
水川が、細かい演出をしないという矢崎監督について「役の体温を保つのが難しかったけど、監督がうなずいているときネクタイが揺れて『今良いって思っているんだな』とわかった」と茶目っ気たっぷりに語ると、矢崎監督は「素晴らしかった。本当に素晴らしかったです」と絶賛。そして「皆さんに、今の君たちを映し撮りたいと伝えました。それができれば一級の作品になると思っていた」とキャスト全員に最高の賛辞を贈った。
木村は「初めはどうして私なんだろうと思っていたけれど、監督に『これは木村さんです』と言われたからできたんだと思います」と監督への信頼をのぞかせ、森は「もともと矢崎監督作品のファンで、すごく幸せで楽しかったです」とニッコリ。また、女優陣に振り回される役を演じた三浦が「(劇中で)僕に対する扱いがひどいので…」とぼやき、木村から「私は優しかったですよ?」と横槍を入れられても「優しく話しているだけで冷たかった」と切り返し、会場の笑いを誘っていた。
また、作品の内容にちなみ「女って怖いと思ったことは?」と質問されると、関西出身の水川は「上京したての頃、愛情表現で『アホやな』と言っていたら友達がいなくなった」と苦笑い。一方、三浦は「女性は嘘が上手で怖い。普通の女の子でも上手なのに、プロでやっていらっしゃる方々は本当に怖いです」と女優陣を“チラ見”していた。
この日は、藤巻が主題歌「アメンボ」をステージで生披露した。「太陽の坐る場所」は9月27日から山梨で先行公開、10月4日から東京・有楽町スバル座ほかで公開。
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