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三上博史がナレーション ポランスキー「毛皮のヴィーナス」予告編公開

2014年9月11日 10:00

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「毛皮のヴィーナス」のナレーションを務める三上博史
「毛皮のヴィーナス」のナレーションを務める三上博史
(C)2013 R.P. PRODUCTIONS - MONOLITH FILMS

[映画.com ニュース] 俳優・三上博史がナレーションを務める、ロマン・ポランスキー監督の最新作「毛皮のヴィーナス」の日本版予告が公開された。「扉の向こうをのぞいたら、もう後戻りは出来ません」と期待感をあおる三上のナレーションから始まり、女優ワンダと演出家トマ、ふたりだけのオーディションの模様を切り取っている。

「マゾヒズム」の語源となったマゾッホによる伝説の自伝的長編小説「毛皮を着たヴィーナス」に着想を得て書かれた戯曲を、エマニュエル・セニエマチュー・アマルリックで映画化。オーディションの役に没入する女優と演出家が、現実と戯曲の世界との境界が曖昧となり、次第に登場人物の立場が次々と入れ替わることにより、官能的な快楽を見出だす男女の濃密な掛け合いが描かれている。

映画、舞台、ドラマと演技派俳優として知られる三上は「密室の中での、濃密な二人のやりとり。刻々と変化する、二人の関係、役どころ。責める喜び、責められる快感が交差する、その高揚感。一役者として、ワクワクしながら覗き見の感覚でした」と本作の感想を語る。ポランスキー作品はほとんど鑑賞しているそうで、「20代の時に、パリのレストランで真後ろの席に彼が座っていたのに遭遇した時は震えました」と思い出を明かす。

役者の視点から「演じていると思わぬフィット感に出遭ったりもします。自己の深くで眠っていた潜在意識(sense)が目を覚ます、発芽する、とでもいうのでしょうか? それが演じることの快楽というか、快感かもしれません。特に、ボクのような凡庸な人間には“だから役者はやめられない!”のです」と役を通して快楽に堕ちていく演出家・トマに共感を覚えたそう。そして、「とても、やりがいのある役だと思います。これまでのスキルと、まだ残っているはずのピュアーな資質を信じて、演じてみたいですねぇ」と、俳優としても刺激を受けたと語っている。

毛皮のヴィーナス」は12月20日全国公開。

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