S・ローナン&K・マクドナルド監督、「わたしは生きていける」で築いた信頼関係
2014年8月29日 16:00
[映画.com ニュース]若手実力派女優シアーシャ・ローナンが、主演したサバイバルドラマ「わたしは生きていける」でタッグを組んだ、ケビン・マクドナルド監督との信頼関係を明かした。
「ラストキング・オブ・スコットランド」のマクドナルド監督が、メグ・ローゾフ氏の同名ベストセラー小説を映画化。核爆発テロが引き金となり、第3次世界大戦が勃発。軍によって恋人たちと引き離され、居場所を奪われた少女デイジーがたどる過酷な運命と青春を描き出す。
ローナンは「ケビンが監督することが、この映画に引き付けられた大きな理由のひとつ」と出演の決め手を説明。マクドナルド監督とは今回が初タッグとなったが、「素晴らしいフィルムメイカーだし、人任せにしない作品作りをする人だわ。それは映画だけでなく、彼がドキュメンタリーにもかかわってきた人だからなの」と全幅の信頼を置き、「熱意に溢れ、現実的だけど、完ぺきにバランスが取れているの。現実的だけど、個々のシーンの感情を大切にし、偶然の必要性も理解している。これは、朝食のテーブルを囲んでいるようなシンプルなシーンが映画の最高のシーンのひとつになるような脚本なの」と語った。
マクドナルド監督は、ローナンとの出会いとなったデイジー役のオーディションを振り返り、「技術的に秀でているだけじゃなく、人間の心理をすごく理解していて、与えられたシチュエーションに人がどんな反応をするのかをごく自然に感知するんです。彼女の演技にはウソがないし、心の奥底から湧いて来るエモーションをそのまま表現することができる」と絶賛。
本作の編集段階では、「彼女が表情やちょっとした仕草であまりにも多くのことを表現しているから、喋ってもらったセリフでさえ余計なものに思えてきたんです」とローナンのセリフを削ったそうで、「シアーシャとは何度でも一緒に仕事がしたいです。彼女ほど思いやりがあって、かつ役者としても素晴らしい人は稀ですから」と相思相愛ぶりを明かした。
「わたしは生きていける」は、8月30日から全国で公開。