川平慈英、三谷幸喜の「ショーガール」でソング・アンド・ダンス・マンとしての魅力を全開に!
2014年8月22日 10:10

[映画.com ニュース] サッカー中継には欠かせない熱い男。それが、多くの人にとって川平慈英のイメージだろう。しかし、実は川平は日本のショービジネスを背負って立つ、ソング・アンド・ダンス・マンなのだ。そして、三谷幸喜が手がける大人のためのエンタテインメント「ショーガール」に主演し、本領を発揮している。
「ショーガール」はもともと、福田陽一郎演出、木の実ナナ&故細川俊之さんのコンビにより1974年から88年までPARCO劇場(当時は西武劇場)で上演され、伝説となっているお洒落なショーシリーズ。このショーをリスペクトしてやまない三谷が、亡き福田さんに育てられた川平、シルビア・グラブのコンビで復活させたものだ。
「僕がいちばん楽しみだし、うれしいですよ! 三谷さんが、僕が歌って踊れるミュージカルアクターだということをもっと広く知らしめたいと言ってくださっているみたいで。このショーに呼ばれて、探していたパズルのピースが満を持してキターァッ! って感じです(笑)」
川平が福田と最初に出会ったのは、92年に同劇場で上演されたショー「カーテン・アップ!」のとき。以来、さまざまな作品でタッグを組んだ。「福田さんはまず、自分を表現したくてしょうがない連中を連れてくるんです。“出る杭”が大好きなんですね。そいつらに、自由にやらせながら軌道修正していく。三谷さんの場合は対照的で、その人の隠れたよさを見つけて、それを引き出すのがうまい。自分では気づいていない、光り輝く何か、くすぶっている原石みたいなものが見えるんでしょうね」
ショーは前半に大人の恋を描く芝居、後半にショータイムという構成。川平は、「なんだか僕がイッパイイッパイなところが、三谷さんは好きみたい(笑)。探偵というとディック・トレイシーみたいなトレンチコートで、赤いドレスを着た謎の女がいて手玉に取られるとか、そういうイメージが湧くでしょ? でも三谷さんは、そんな浅いところで想像できるようなものは作らない。逆を行くと『ああ、探偵も人生と格闘してるんだな』という、“生きてる感”が出るんですよ。その存在を信じられる“ナマモノ感”がね。ダメ人間ですけど言葉に力があるので“粋”なんです」
相手役のグラブとは共演も多く、まるで兄妹のような似た者同士。息はピッタリだ。「シルビアとは兄妹的な感じはありますね。ニイニイが妹にいつも怒られているという絵面なんですが(笑)。ほかの相手だったらこんな濃密な化学反応はないのかもしれない。ノセるのがうまいんですよ、シルビアは。僕が何かやっても倍返しされて翻ろうされる(笑)。クーッ、やられたよ、って。何か通じるものがあるんですね」
今回の「ショーガール」は、同じく三谷のコメディ「君となら」が幕を閉じた後、日本家屋のセットをそのまま生かして上演されるというところもユニーク。午後10時から1時間というスタイルだから、仕事の帰り、映画鑑賞や食事をした後でも大人が気軽に楽しめるショーだ。
「『君となら』で竹内結子さんや草刈正雄さんらが扮するこの家の住人たちが寝静まった後、庭に僕らが現れてショーを繰り広げるという形なんです。『君となら』に出てくる部分が伏線になってたり。両方を見た人は、より楽しめるでしょうね。クーッ、三谷さん、抜け目ないなあ(笑)」
パルコ・ミュージック・ステージ「ショーガール MITANI KOKI'S SHOW GIRL」は8月21日~9月14日、PARCO劇場で上演される。
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