5万回斬られた男・福本清三、カナダの映画祭で男優賞受賞 森三中・大島は男役なのに女優賞
2014年8月11日 19:00

[映画.com ニュース] カナダ・モントリオールで7月17日から8月7日まで開催された第18回ファンタジア国際映画祭で、 日本一の斬られ役として知られる福本清三の映画初主演作「太秦ライムライト」が最優秀作品賞(シュバル・ノワール賞)および最優秀男優賞を受賞。また、「福福荘の福ちゃん」で映画初主演を果たした「森三中」の大島美幸も、最優秀女優賞を手にした。
ファンタジア国際映画祭は、ジャンル映画を上映するファンタスティック映画祭のひとつで、1996年から開催。上映作品は、世界各国のインディペンデント系からメインストリームまで幅広いが、なかでも日本などアジア映画に注目している映画祭として知られる。
最優秀作品賞にあたるシュバル・ノワール賞の授与は11年から始まり、日本映画の受賞は「太秦ライムライト」が初めて。福本の男優賞受賞も日本人では初めてで、同賞受賞者の歴代史上最年長。映画祭審査員は作品賞、男優賞とも満場一致での決定だったという。
斬られ役として50年以上のキャリアを誇り、「5万回斬られた男」の異名もとる福本は、長い俳優人生で初めて主演した同作が受賞を果たしたことに、「苦労をかけたスタッフ全員の熱意と努力の賜物です」と感無量。さらに、自身の受賞についても「そんな仲間たちに支えられて撮影を全うすることが出来たに過ぎない私が、『主演男優賞』とは信じられません。これも出演者全員でいただいたものと受け止めております。ただただ、『感謝』の一言しかございません」と喜びをかみしめている。
一方、「福福荘の福ちゃん」で頭を丸刈りにし、体重を10キロ増量して、人がいい塗装職人の中年男性を好演した大島は、男役を演じての女優賞受賞に「男役なのに、女優賞。なんか不思議です。主人公の福ちゃんを作り上げてくださった、藤田容介監督に感謝します」とコメントしている。同映画祭の日本人による女優賞受賞は、「愛のむきだし」の満島ひかり以来となる。
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