スウェーデン発・破天荒じいさんの珍道中「100歳の華麗なる冒険」特報が公開
2014年7月26日 10:10
[映画.com ニュース] スウェーデンの大ベストセラー小説を映画化した「100歳の華麗なる冒険」の破天荒だが憎めない、映画史上最高齢ヒーローに心くすぐられる特報映像が公開された。
主人公は、100歳の誕生日に老人ホームから抜け出したアラン。かつて爆弾の専門家だったアランが期せずして数々の歴史的事件に関わってきたはちゃめちゃな経歴と、ひとくせある仲間たちと繰り広げる珍道中を描く奇想天外なアドベンチャーコメディ。北欧版「フォレスト・ガンプ」とも称され、本国では「アナと雪の女王」を超える大ヒット、2000年以降で最高の観客動員数を記録した。
このほど公開された特報は、足どりもおぼつかないアランが窓から逃げ出すシーンからスタート。くぐり抜けてきた修羅場の数々や、老人ホームからの逃亡中に出会った仲間たちを巻き込んだ新たな冒険が軽快に映し出され、一筋縄ではいかないアランの人生に期待が膨らむ内容となっている。
原作は、ジャーナリスト出身の新人作家ヨナス・ヨナソンのデビュー小説「窓から逃げた100歳老人」(西村書店)。発売当初はまったく注目されていなかったが、20世紀史を織り交ぜた逃走劇の痛快な面白さが口コミにより伝わり、人口約900万人のスウェーデンで100万部以上を売り上げる大ヒット作にとなった。さらにヨーロッパを中心に40カ国で翻訳され、全世界での発行部数は800万部を突破。この大反響を受け、本国では映画化のオファーが殺到し、複数の製作会社で権利の争奪戦が繰り広げられたという。
そして、俳優として活躍し人気テレビドラマ「Solsidan」でメガホンをとるフェリックス・ハーングレンが監督に起用され、約10億円というスウェーデン映画界では破格の製作費を投じ、約1年の月日をかけて完成にこぎつけた。
あわせて公開されたポスタービジュアルは、アランと一緒に旅をする象がインパクトを放つなか、大金の入ったスーツケースやダイナマイトといったキーアイテム、アランが出会う歴史的人物たちが散りばめられた。スウェーデン国旗をイメージした水色と黄色でまとめられたポップなデザインになっている。
「100歳の華麗なる冒険」は、11月8日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。