大好きな人の小指からクローン人間!?「さまよう小指」公開決定!
2014年7月23日 12:50
[映画.com ニュース] 今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭で最高賞にあたるオフシアター・コンペティション部門のグランプリ、シネガー・アワードの2冠に輝いた「さまよう小指」が、9月14日から2週間限定で公開されることが決定し、あわせて予告編がお披露目された。
ストーカーの少女が大好きな人の小指から作ったクローン人間と同棲するという、奇想天外なストーリーのファンタスティックラブコメディ。同映画祭で栄冠を手にしたほか、ロッテルダム国際映画祭のBright Future部門やプチョン国際ファンタスティック映画祭に正式招待され、10月に開催されるシッチェス・カタロニア国際映画祭のNew Visons部門でフィクション・コンペティションに出品が決定するなど、海外からも注目が集まっている。
主人公の桃子(我妻三輪子)は、5歳の頃からずっと涼介(小澤亮太)に付きまとっていた。涼介はヤクザの女を寝取ったせいで小指を詰めさせられ、桃子はその小指を手に入れクローン人間“小指”を作り出す。予告編では、ストーカー歴18年の桃子、女好きのチンピラ涼介、純粋無垢な小指の奇妙な三角関係と、勢いあふれるキッチュでポップな世界観が堪能できる。
シュールな笑いを絡めながらバイオレンスアクションを盛り込んだ疾走感たっぷりの作品を仕上げたのは、本作で長編監督デビューを果たした新鋭・竹葉リサ監督。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員を務めた俳優の斎藤工は、「まるで名人落語を聴いているかの如(ごと)く、唯一無二の竹葉ワールドに心酔させられる、見終わった後の喪失感と爽快感が心地よい。この監督…天才かも」と絶賛。ヨコハマ映画祭実行委員会代表を務める映画評論家の鈴村たけし氏も、「この監督はきっと日本映画を代表する監督になる。さあ、ツバをつけるなら今のうち、早い者勝ちだよ!」とコメントを寄せている。
「さまよう小指」は、9月14日~26日に東京・テアトル新宿でレイトショー上映。