体感型ドキュメンタリー「リヴァイアサン」ハーバード大感覚人類学研究所所属の監督2人が来日
2014年7月23日 14:00

[映画.com ニュース] 漁船漁業の様子をこれまでにない手法で捉えたドキュメンタリー「リヴァイアサン」のルーシァン・キャスティーヌ=テイラー監督とベレナ・パラベル監督が来日し、7月22日にアンスティチュ・フランセ東京で行われた公開記念イベント「映画とハーバード大学感覚民族誌学研究所」に出席、特別ゲストの想田和弘監督とともに作品について語った。
映画はアメリカ、マサチューセッツ州のニューベッドフォード港から出港した大型底びき網漁船の漁業の様子を、11台の超小型カメラを駆使した人間以外の視点で、圧倒的な映像と音響で映し出す。
来日した両監督は、ハーバード大学の感覚人類学研究所に所属する人類学者でもあり、「人類学者は主に文字を通して伝えるが、言葉だけでは伝えられないことがたくさんあると感じ、映像と音響で表現していくという道を選んだ」と話す。想田監督はふたりが手がけた作品を「すごいカメラワークで、画的に非常にパワフルな映画である」と絶賛し、人類学とドキュメンタリーの相性の良さを強く感じたと語った。
キャスティーヌ=テイラー監督は「『リヴァイアサン』は、GoProと呼ばれる小型カメラで撮影されているが、このカメラのおかげで、観客が人が魚や船になるような作品を撮ることができた。人間が自然の中でいかに小さな存在か思い知ることのできる作品になった」と作品の見どころを解説。想田監督は「GoProという新しいテクノロジーを使うことで、“人間の視点から撮る”という呪縛から解かれた普通の映画じゃない本作を是非見て欲しい」と呼びかけた。
この日、同研究所が2009年に発表した羊飼いのドキュメンタリー「Sweetgrass」(日本未公開)が上映され、入場制限がかかるほどの多く観客で会場は埋め尽くされた。「リヴァイアサン」は、8月23日からシアター・イメージフォーラムで公開。
(C)Arrete Ton Cinema 2012
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