戸田恵子「アンパンマン」初日挨拶に“初登場”　やなせ氏に思いはせる

［映画.com ニュース］アンパンマンの声で知られる女優の戸田恵子が7月5日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた「それいけ！アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」の初日舞台挨拶に登壇した。これまで劇場版「アンパンマン」の完成披露試写会やPRイベントには出席してきた戸田だが、意外にも封切り日に挨拶に立つのは初めて。「今日ほど先生を近くに感じる日はない」と昨年亡くなった原作者・やなせたかし氏に思いをはせた。

この日、戸田はやなせ氏のシルエットをあしらったネクタイをしめて登場。「先生が天国にパトロールに行かれて、初めての作品。最後の思いがたくさん詰まった、本当にすばらしい作品になりました」と安どの表情を見せた。

やなせ氏が手がける“復興三部作”の最終章。ヒーローにあこがれるりんごぼうやが、悪い魔女のマジョーラによって毒入りにされた故郷のりんごを元通りにしようと、アンパンマンたちと協力し、成長する。全国152スクリーンで封切り。戸田は「真のヒーローとは何かを優しく問いかける、原点回帰の作品。これからも先生の心を届けていきたい」とアピールした。

舞台挨拶には戸田をはじめ、ばいきんまん役の中尾隆聖、りんごぼうや役で声優初挑戦を果たした女優の井上真央、マジョーラを演じる「ますだおかだ」の岡田圭右、主題歌を歌う双子ユニット「ドリーミング」が登壇した。

井上は「物心ついて最初に好きになったのが、アンパンマン。やなせ先生のメッセージが高い作品で、プレッシャーもあったが、今は全国の子どもたちに届いたらと思う」と感無量の面持ち。一方、岡田は「今回の仕事は、人生の集大成。マジョーラにかけている。今は補欠でも、いつか一軍レギュラー入りしたい」と宣言し、「夏季限定の“かき氷マン”役で出たい」とキャラクターの提案もしていた。