アゴタ・クリストフの世界的ベストセラーを映画化「悪童日記」公開決定
2014年7月5日 09:30

[映画.com ニュース] ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフの同名ベストセラーを映画化した「悪童日記」の日本公開が10月に決定し、このほど、双子の少年が力強く前を見据えるポスター画像がお披露目された。
第2次世界大戦下、大きな町から小さな町へ疎開した双子の兄弟の、たくましく時に残酷な生き様を描く。大人たちの残虐性にさらされたふたりは、自らを律するため、邪悪な人間を罰するため、あるいは慈悲の心で、肉体と精神を鍛え、暴力行為を繰り返す。貧しさの中で強く生き抜く少年たちの姿が、倫理の枠を超えて見る者を圧倒する。
原作は映像化不可能と言われていたが、出版からほぼ30年を経てドイツ・ハンガリー合作での映画化となった。カルロビ・バリ国際映画祭では、審査員の全会一致でグランプリを受賞。アグニエシュカ・ホランド監督は「この映画はとりわけ映像そのものが放つ感情的なエネルギーによって人々に強い印象をもたらす。この映画は右傾化するハンガリー情勢に対する希望の証だ」とコメントしている。
双子の疎開先は、村人たちから「魔女」と呼ばれる祖母の農園。ふたりは、粗野で意地悪なおばあちゃんにこきつかわれながら、日々の出来事を克明に記し、聖書を暗唱する。母との約束を胸に、強くなることと勉強を続けるのだった。
「悪童日記」は10月、TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテほか全国公開。
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