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バンサン・マケーニュ主演作「2つの秋、3つの冬」新鋭監督が来日

2014年6月28日 13:36

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セバスチャン・ベベデール監督
セバスチャン・ベベデール監督

[映画.com ニュース] フランスの最新映画を日本に紹介する「フランス映画祭2014」で、「2つの秋、3つの冬」が6月27日上映され、セバスチャン・ベベデール監督がティーチインに参加した。

人気急上昇中の演技派俳優バンサン・マケーニュ主演、定職を持たないパリ在住の30代の青年とその恋人、友人関係の中で起こった事件、日常生活をユーモアとほろ苦さを交えて描いた恋愛映画。

ベベデール監督にとって、本作が長編2作目となる。「私にとってこれまでやったことのない特殊な撮り方をしました。そして、出来上がった結果を考えないようにしようと思いました。この作品では普通の映画で禁止されている手法を多く取り入れました。俳優がカメラ目線で観客に話しかけるといったこと、俳優の特殊な演技もそうです。それは2009~2011年に生きるフランスの30代の人生の一時期を語るために必要な素材だったのです」と実験的な手法を取り入れた映像作りについて語る。

観客からマケーニュの魅力を問われると「はげでも、小太りでも魅力的な男性は存在します(笑)、フランスで彼はとても人気があります」と紹介。「俳優を決めてしまうと自分の想像力にブレーキをかけてしまう」という理由で、脚本段階でキャストは考えなかったそうだが、「マケーニュはコメディからメランコリーに至る領域を楽譜のように変化を演じることのできる俳優だからです。他にそういう俳優はいないと思ったのです」と起用の理由を明かした。

幼いころスティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」を見たことがきっかけで、映画監督を志した。「今の自分が作る作品とはかけ離れているが、『E.T.』を見て人生が決まった。『E.T.』の監督と同じ仕事をして、そして、同じく映画という道を通して人々を出会わせるという同じ可能性を自分が与えられるようになったことをうれしく思う」と振り返った。

フランス映画祭2014は有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で30日まで開催。

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