片岡孝太郎、父・仁左衛門復帰に安ども好々爺ぶりにはジェラシー!?
2014年6月28日 16:50

[映画.com ニュース]歌舞伎俳優の片岡孝太郎と長男の片岡千之助が6月28日、出演したシネマ歌舞伎「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」の初日舞台挨拶を東京・築地の東劇で行った。
2005年にスタートし、これまでに20作を上映したシネマ歌舞伎の中から人気の高かった作品をリバイバルする特集「月イチ歌舞伎」の第3弾。孝太郎の父で千之助の祖父・片岡仁左衛門が主演で、初の親子三代共演が実現した09年6月の公演を撮影した。
孝太郎は、「普段の公演も勉強のためなどに記録を撮っているが、舞台役者は今を見てほしいもの。正直恥ずかしい」と照れ気味。当時9歳だった千之助は、「最後の殺し合いはすごいなあとも思ったし、変なワクワク感もあって言葉にならない感情だったと思います」と振り返った。
だが千之助はその頃、仁左衛門が演じた与兵衛をやりたいと話していたそうで、この日も「僕も20歳でやってみたい」と、仁左衛門の初演だった時の年齢を目標に設定。孝太郎には「違うじゃん。おじいちゃんを超えるから19歳って言っていたでしょ」と暴露されたが、「年が近くなってきて、(仁左衛門の)与兵衛を見ているとどうやったらいいんだろう、本当にできるのかという気持ちの方が強いから」と控えめに話した。
その仁左衛門は今月、右肩腱板断裂の手術から歌舞伎座公演「お祭り」で舞台復帰したばかり。孝太郎は、「痛みで下手したらリタイアするかもと思っていたが、無事に千秋楽まで務め家族としては安どしている。これからも舞台が詰まっているのでケアをしてほしい」と気遣った。
その舞台で共演した千之助も、「祖父が化粧をしている姿を見て、戻ってきたと実感しました。一緒の舞台に出られてうれしかった」と感慨深げ。そして、「芸を少しでも身近で感じられるのは勉強になる。芸を盗んで自分の芸にしていきたい」と意欲を語った。すると孝太郎が、「父は、孫は使うけれど僕は使ってくれないんですよねえ」とぐちり、会場の笑いを誘っていた。
シネマ歌舞伎「女殺油地獄」は、近松門左衛門の戯曲を舞台化。親に勘当されすさんだ生活を送る与兵衛が、金欲しさに殺人に手を染めていく狂気を描く。
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