石井裕也監督、池松壮亮の秘めた闘志を感じ「一緒に戦えると思った」
2014年6月8日 16:30
バラバラだった家族が母親の病気をきっかけに本音をぶつけ合い、再び団結していく姿を描いた家族の物語。映画・ドラマ・舞台と引っ張りだこの池松は、「自分が役者に向いてると思ったことがない」と謙そんしながら、「『芝居してる時は何も考えてない』と言いたいところだけど、天才じゃないから打算的になる部分が絶対にある」と“左脳派”な一面を吐露。そして、「言葉にできない映画を作ったことに満足はある。映像で戦うなら言葉に負けたくないなと思う」と熱く語った。
石井監督は、「余命モノ、家族モノと思われがちだけど、それ以上の広がりがある気がしている。若い世代は親世代の負の遺産を受け入れて立ち上がらないといけない」と、家族ドラマの枠組みを超えて浮かび上がるテーマを語った。すると池松も、「家族と向き合うことは人と向き合うこと。人と向き合うことは今の社会と向き合うことだと思う」と深く賛同していた。
池松は石井監督全作品のファンだといい、「石井さんの『映画より大切なことがあるから映画をやっている』という言葉が今でも胸に刺さってる。映画の力を軽んじてるわけじゃなく、むしろ映画の力を心底信じてるということ」と共感しきり。石井監督も、「初めて出会った時から池松君は戦ってる感じがした。抗いながら模索してる感じが伝わってきて、この人とは一緒に戦えると思った」と本作で念願の“共闘”を果たした。さらに、「怒りのようなメラメラしたものを秘めていて、心の中が暴れているのが目に出ている。なのでアップを撮るとドキっとするような顔をするタイプ」と評し、「責任感や男気がある。本物!」と褒め合っていた。
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