関ジャニ渋谷すばる、髪ばっさり切って映画単独初主演!山下敦弘監督×二階堂ふみとタッグ
2014年6月5日 10:00

[映画.com ニュース] 「関ジャニ∞」の渋谷すばるが、山下敦弘監督の最新作「味園ユニバース」に主演することがわかった。渋谷は「エイトレンジャー」「エイトレンジャー2」で同グループのメンバーとともに主演しているが、単独での映画主演は初めて。今月のクランクインを前に、「今回撮影に向けて今まで長くしていた髪を、監督と相談しながら、バッサリと切りました!」と気合に満ちたコメントを寄せている。また、バンドのマネージャーと古びたスタジオの経営で生計をたてるヒロインを、二階堂ふみが扮することも発表された。
渋谷は、人生を踏み外し“歌う”こと以外すべての記憶を失った男を演じる。人を寄せ付けない凶暴さをもちながら、どこか繊細で不器用、ただ歌うことについては圧倒的な実力を発揮するキャラクター。全編大阪での撮影となるが、「大阪でも地元というよりは、自分にとってあまりなじみのない土地での撮影になるので、気負ったりはせず、新鮮な気持ちで臨みたいと思います!」と並々ならぬ意欲をうかがわせている。
タイトルにある「味園」は、1956(昭和31)年に開業した、大阪・千日前に建つ飲食店、大宴会場、ホテル、マッサージ店などが入る、歓楽街が1棟に集約されたような現存するビルで、大阪の古き良き昭和の香りを伝える建物として地元民から長年親しまれてきた。また「ユニバース」は、同ビルにあった老舗の豪華キャバレー。隆盛を極めたものの11年に営業を終了し、現在はその名のまま貸しホールとなり、若者たちからはライブ会場として認知されている。
メガホンをとる山下監督は、主演・渋谷を「男の僕から見てもとても格好良くて強い魅力をもった人なので、それを主人公に投影させながら、渋谷君に現場を引っ張っていってもらおうと思っています」と全幅の信頼を寄せる。さらに、「この大阪、味園といった土地の魅力をうまく反映させつつ、映画自体も渋谷君演じるひとりの男のドラマ、二階堂さん演じる両親がいない女の子の物語、音楽の要素、大阪ならではの文化など、さまざまなものが詰まっていますので『ごちゃまぜだけど、ひとつの色を持つ“映画らしい映画”』に出来たらいいなと思っています」と撮影に向け準備に余念がない。
同作は、歌うこと以外すべての記憶を失った男が、あるバンドとマネージャーを務める少女との出会いをきっかけに過去の自分と向き合い、現在の自分との間で揺れ動きながらも自らを見つけ出そうとする姿を描く。 「味園ユニバース」は、2015年2月に全国で公開。
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