宝田明大感激 ゴジラの巨大壁画“生まれ故郷”東宝スタジオにお目見え
2014年6月5日 19:45
[映画.com ニュース] 日本が世界に誇る“怪獣王”ゴジラの壁画が、生まれ故郷の東京・成城の東宝スタジオに描かれ6月5日、1954年の第1作「ゴジラ」に主演した宝田明、最新作となるハリウッド版「GODZILLA」のギャレス・エドワーズ監督が除幕を行った。
壁画はゴジラ生誕60周年プロジェクトの一環で、公道からでも見られる第5ステージの西壁面にお目見え。ゴジラは高さ、幅ともに約11メートルという“大作”で、東京ディズニーシーの壁画部門のディレクターなどを務めた画家の塙雅夫氏が「油絵などに使う細筆で丹精込めて描いた」と約3カ月、総工費800万円をかけて製作された。
同スタジオには既に同じ1954年製作の「七人の侍」の壁画があり、「ゴジラ」が映画初主演だった宝田は「とても有意義なこと。世界に冠たる2本の作品が並び、黒澤(明)監督と本多猪四郎監督も喜んで話しているんじゃないか」と感慨深げ。エドワーズ監督も「ファンタスティック。まさに怪獣のキング。大きなキャンパスにゴジラを描く使命を請け負っていた者として共通性を感じる」と笑顔で話した。
宝田は「GODZILLA」も既に米ニューヨークとダラスで2回見たそうで、「観客がゴジラを今か今かと待っていて、出てきた時にウワーッと立ち上がって拍手をしたのでビックリしたし、涙が出た。出来は素晴らしい。ただ、もう少しゴジラにたくさん出てもらいたかった」と絶賛。これに対しエドワーズ監督は、「恐怖感、期待感をあおるため、じらして、じらして初めて出てきた時のそういうリアクションを狙ったんです。見せすぎると観客がマヒしてしまうので、インパクトが強くなるように作りました」と説明した。
「GODZILLA」は全米で興収約1億7700万ドルを突破(6月3日現在)。既に公開された各国でも大ヒットを記録しているが、エドワーズ監督は「オリジナルの新作だが、第1作に忠実に、それに匹敵する作品になってほしいと思う。だから、日本でヒットしない限りは祝福できない。スタッフと同じ誓いのリストバンドをして、日本でヒットした時に外そうという約束をしているんだ」と気を引き締めていた。
なお、第1作の60周年記念デジタルリマスター版が6月7日から公開。「GODZILLA」は7月25日に全国で封切られる。