親友の息子と愛し合う禁断の恋描く「美しい絵の崩壊」A・フォンテーヌ監督が語る
2014年6月4日 17:20

[映画.com ニュース] ナオミ・ワッツとロビン・ライト主演、幼なじみとして育った2人の母親が、互いの息子と愛し合うという禁断の恋を描いたドラマ「美しい絵の崩壊」が公開された。親子ほど年の離れた若い男から愛される女性の戸惑いや苦悩を赤裸々に表現した、スキャンダラスな内容が話題を呼んでいる。メガホンをとったアンヌ・フォンテーヌ監督が作品を語るインタビュー映像を、映画.comが入手した。
これまでフォンテーヌ監督は、平凡な夫婦と美しい青年との危険な関係を描き、第54回ベネチア国際映画祭最優秀脚本賞を受賞した「ドライ・クリーニング」、娼婦に夫を誘惑させ、情事を報告させる妻の心理を描いた「恍惚」など、倒錯した愛の世界に目覚めていく人間たちのドラマを生み出してきた。
今作は、イギリスのノーベル賞作家ドリス・レッシングの原作に魅了され、映画化を決めたという。「大きなショックを受けました。それまでにないようなオリジナルな物語だと思いました。信じられないような愛の形で、衝撃的で倒錯的。人間的な物語で心を揺さぶられる」と率直な感想を語る。官能的な登場人物のやり取りが魅力のひとつだそうで、愛の物語というほかに、原作者の皮肉な視点を感じたという。
オーストラリア・フランス合作になった理由を、自然に反する内容を受け入れてもらえず、フランス国内で製作するのをあきらめたのだと明かす。脚本を英語で書き直して撮影しようと考えたときに、真っ先に思い浮かんだ女優がワッツだったそうで、ワッツの起用により、本作製作が実現した。「欲望はとても扱いにくいテーマ」としながらも「私は複雑な人間性について描きたいのです。本作の愛は前代未聞なのです」と強調した。
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