「チョコレートドーナツ」の“スーパースター”アイザック・レイバ、初来日で夢を語る
2014年5月25日 19:40

[映画.com ニュース] 大ヒット中の映画「チョコレートドーナツ」のトラビス・ファイン監督と俳優のアイザック・レイバが5月25日、東京・シネスイッチ銀座で舞台挨拶に立った。
日本での大ヒットを受け、急きょ来日が決まったファイン監督とレイバ。レイバは「コンニチワ」と日本語で挨拶すると、「初めて日本に来られてうれしく思う。行き交う人々はみんな素敵でいい人たちばかり」と滞在を満喫中。ファイン監督も、「言葉の壁を越えて映画がヒットしていることがうれしい。家族の概念はどの国でも通じるもの。特にアイザックの存在、彼の演技は心に響くものがあって、世界中の観客が彼を愛しく思ってくれる」とヒットの要因を分析した。
1970年代の米カリフォルニアを舞台に、歌手を夢見るショーダンサーのルディ(アラン・カミング)と真面目な弁護士ポール(ギャレット・ディラハント)のゲイカップルが、同性愛者に対する差別や偏見に立ち向かい、育児放棄されたダウン症の少年マルコ(レイバ)を引き取るため奔走する姿を描く。トライベッカ、シアトル、サンダンスほか、全米各地の映画祭で観客賞を多数受賞した。
2人は客席からの質問にも気さくに応じ、ファイン監督は「この世に正義はあるのか?」という質問に、「変化とは時間のかかるもの。社会は正義に向かって日々進化していると信じている」と熱く語った。また、「監督の仕事は役者がもつ才能をシーンに引き出す環境を作ること。今回は素晴らしいキャストに恵まれたので、細かく演出する必要はなかった」と自然体の魅力を引き出し、「君は本当にスーパースターだね」とアイザックと笑い合った。
18歳の時に俳優の道を志すことを決めたというレイバは、「テレビのディズニーチャンネルを見ながら歌ったり踊ったりしていたら、何か通じ合うものがあった」といい、「ザック・エフロン、テイラー・ロートナー、ジョナス・ブラザースが好き。ザックは歌も踊りも演技も素敵。彼が僕の友だちだという夢も見た。いつか本人と会いたい」と目を輝かせた。今後は、「アクション映画に出て、その後はブロードウェイのミュージカルに出演する!」と意欲満々だった。
するとファイン監督は、「昨夜、東京を舞台にしたアイザック主演のストーリーを思いついたばかり。『アイザック、東京へやってくる』みたいな感じかな。また僕の作品でアイザックは日本に戻ってくるかもね」と構想を明かし、会場は大きな拍手に包まれた。
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