大泉洋、映画監督に意欲 劇団ひとり「青天の霹靂」に触発
2014年5月24日 14:10
[映画.com ニュース] 俳優の大泉洋が5月24日、主演した劇団ひとり監督作「青天の霹靂」の初日舞台挨拶に、ヒロインの柴咲コウ、ひとり監督とともに出席した。大泉は、初メガホンとなったひとり監督の現場での振る舞いを目の当たりにし、「これまで監督はできないと思っていたけど、目の前でこうも才能を見せ付けられると、やっぱりやってみたいという気持ちになった」と監督業に意欲。さらに「いつの日か映画を撮るときは、ひとりさんにマジシャンの役をやってもらいたい」と今作に絡めた構想を語っていた。
「青天の霹靂」はこの日、全国300スクリーンでの封切り。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの舞台挨拶に立った大泉は、自他ともに認める雨男だけに「こんなにも“青天”になった。今日が『曇天の霹靂』にならなくて本当に良かった」と安堵の面持ちで、涙を流すふりで場内の笑いを誘った。
続く柴咲も、「私は人間関係をきちっと描く作品に出ていたい。この作品に出られて、本当に幸せでした」と涙声を作ってみせた。ひとり監督は、「泣き芸は僕のもの! それを先にやるこの2人、最低ですよ!」とあきれ顔だ。
その後も、3人の掛け合いに客席は爆笑の連続。柴咲が「この2人は相性がいいんだと思う。私は現場でもかやの外だった」とぼやくと、「俺、大泉さんといると落ち着く」(ひとり監督)、「安心してボケてくる。おかげでテレビを見た娘から『パパ怒らないで』と言われるようになった。ツッコミ入れているだけなんだけどね」(大泉)。
また、MCから「ひとりさんと大泉さんが監督をすることになって、同時に出演オファーがきたらどっちに出る?」と聞かれた柴咲は、「大泉さんが描く世界は経験してみたい」とニッコリ。ひとり監督は「俺の断るの? あんたとは2度と仕事しない!」と嘆き、余裕の表情を浮かべる大泉から「やめなさいよ、初日に」とたしなめられていた。
この日は、本編のマジック監修を務めた魔耶一星氏も祝福に駆けつけ、横たわったひとり監督を宙に浮かせるマジック「空中浮遊」を披露した。映画は、ひとり監督が自らの書き下ろし小説を映画化。売れないマジシャンの男(大泉)が40年前にタイムスリップし、生き別れたはずの両親(ひとり、柴咲)との出会いを通して自分の出生の秘密を知っていく姿をユーモアと涙を交えながら描く。
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