「セカオワ」銀幕デビュー!仏監督のメガホンで映画化&8月公開
2014年4月11日 19:25
[映画.com ニュース] 独特の世界観で人気の4人組バンド「SEKAI NO OWARI」が、仏映像作家ラファエル・フリードマンがメガホンをとる映画「TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI」でスクリーンデビューすることがわかった。8月15日に劇場公開されることも決定した。
2010年に発表したインディーズデビューシングル「幻の命」で注目を集めたSEKAI NO OWARI。翌11年にはメジャーデビューを果たし、日本武道館公演を実現させるなど破竹の勢いで音楽シーンを席巻。「眠り姫」のミュージックビデオに女優・宮崎あおいが出演したほか、「RPG」をアニメ映画「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!」、「Death Disco」を川口春奈主演作「ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎」の主題歌として提供するなど映画界からのラブコールも熱い。
タイトルに含まれる「TOKYO FANTASY」は、「狂気」「幻想」「リアリティ」「日本」というバンドのアイデンティティ、世界へ向けた挑戦という強い意志を表現しており、ライブや楽曲制作で掲げているテーマ。本作で同テーマの映像化に挑む。4月12日に始まる全国アリーナツアー「炎と森のカーニバル」のリハーサル風景、プライベートシーンを収めたドキュメンタリー映像に、バンドが持つファンタジックなイメージを見せるアニメーションなどが盛り込まれる予定で、現在撮影が行われている。
メガホンとるフリードマン監督は、ミシェル・ゴンドリーらが名を連ねるプロダクション「パルチザン」に所属し、ロックバンド「シガー・ロス」のミュージックビデオを手がけた経験を持つ。昨年、フランス公演で世界へと踏み出し、「海外からの視点で自分たちを捉えてほしい」と希望するバンドと意気投合したことから実現。今回、日本のアーティストとのコラボレーションは初となるが、「今までのドキュメンタリーとは違い、SEKAI NO OWARIというバンドと彼らの音楽を様々なスタイルの映像を織り交ぜながら表現し、まるで夢を見ているようなファンタジーと現実が行き交う世界を描いた作品」と自信をのぞかせている。
バンドメンバーは、「ラファエルはとてもフレンドリーで接しやすく、かつ僕らへの敬意も感じられて、とても楽しく撮影を進めています」(Nakajin)、「英語にはお疲れさまや宜しくお願いしますという言葉がないらしい。いつも『nice』や『glad』や『pleasure』という言葉を使って、ラファエルとの撮影が始まるのは、とっても素敵なことでした」(Saori)、「ラファエル監督は日本語が喋れないので、英語で演技指導という非常にハードルの高い事に挑戦しています」(Fukase)、「予定されているシーンだけでなく監督が思い付いたアイディアをその場で試していくのがとても面白いです」(DJ LOVE)と撮影を楽しんでいるようだ。
「TOKYO FANTASY SEKAI NO OWARI」は、8月15日から全国で公開。