さだまさし原作「サクラサク」モントリオール世界映画祭に出品決定
2014年3月27日 18:08

[映画.com ニュース] さだまさし氏の小説を映画化した「サクラサク」の完成報告会見が3月27日、都内で行われ、さだ氏をはじめ、緒形直人、南果歩、矢野聖人、美山加恋、藤竜也らキャスト陣と田中光敏監督が出席した。この日は、今作が8月末に開催されるモントリオール世界映画祭フォーカス・オン・ワールド・シネマ部門に出品されることも発表された。
さだ氏は、完成した映画について「(緒形が演じた一家の)父がみんなの小さなとげを背負っていく旅。つらかったでしょう?」と緒形をねぎらった。緒形は、南の顔を見やり「妻の表情がつらかった」と苦笑い。さだ氏も、「映画を見ていて怖かった! この果歩さんが能面のような顔になるから。美人は愛想よくしてくれないと怖い」と激しく同意していた。
ロードムービーとして旅をともにしたことで、緒形と南も家族や夫婦のあり方について考えるところがあった様子。緒形は、父で俳優の故緒形拳さんの存在について「いろいろ思いました。子どもの頃は寂しい思いをしたな、とか。よく絵葉書が届きました」と亡き父に思いを馳せた。そして、夫婦円満の秘けつを「会話ですね。黙っていてもつながっているではなく、短くても感謝や挨拶が大事」と明かし、南も「夫婦は家族ではあるけれど、他人だということを忘れちゃいけない。感謝の気持ちを言葉や態度に出すだけで違う」と同調していた。
認知症の父を演じた藤は、「良い役をもらいました。楽しかったです」とニッコリ。さだ氏は「よく引き受けてくださいました。断られると思った」と語ったが、藤は「『やった』と思いました。これを待っていた」と充実した表情をのぞかせた。
さだ氏が実父との思い出をもとに描いた小説を、「精霊流し」のメガホンをとった経験のある田中監督が映画化。認知症を患った老いた父の記憶をたどる旅を通して、家族の再生を描く。「サクラサク」は4月5日から全国で公開。
(C)2014「サクラサク」製作委員会
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