実写版「ピーター・パン」ルーニー・マーラのタイガーリリー役に抗議の声
2014年3月24日 17:05
[映画.com ニュース] ワーナー・ブラザースが準備を進める実写版「ピーター・パン」、タイトル「パン(Pan)」のキャスティングをめぐって、インターネット上で抗議運動が起きていると、ハリウッド・レポーター紙が報じた。同作は、ロンドンで暮らす孤児のピーターが、ネバーランドで海賊相手に活躍するという物語で、ジェームズ・マシュー・バリー原作の「ピーター・パン」の前章のような位置づけだ。
海賊の黒ヒゲにヒュー・ジャックマン、フック船長にギャレット・ヘドランド、ピーターに新鋭レビ・ミラーなど主要キャストが発表されるなかで、タイガーリリー役にルーニー・マーラを起用したことが物議を醸している。タイガーリリーはネイティブアメリカンの酋長の娘という設定であることから、白人のマーラが演じるのは不適切であるとの抗議が殺到した。
オンラインの嘆願サイトCare2 Petitionには、「ワーナー・ブラザースよ、有色人種の役に白人俳優を配役するのを止めろ」という嘆願が出ており、「子ども映画であることを考えると、恥ずべき事です。子どもたちにロールモデルはすべて白人でなければならないと教えるなど、決して受け入れることはできません」と署名を求めている。
なお、タイガーリリー役には、「それでも夜は明ける」でオスカーを受賞した黒人女優のルピタ・ニョンゴや、「アデル、ブルーは熱い色」のフランス女優アデル・エグザルコプロスらが候補にあがっていた。「パン」の原案・脚本はジェイソン・フックスで、ジョー・ライト監督がメガホンをとる。2015年7月17日に全米公開予定。
「それでも夜は明ける」 配信中!
シネマ映画.comで今すぐ見る