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斉藤由貴、「雪の断章」相米慎二監督の演出を述懐

2014年3月22日 18:50

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銀幕デビュー作を述懐した斉藤由貴
銀幕デビュー作を述懐した斉藤由貴

[映画.com ニュース]女優・斉藤由貴の銀幕デビュー作「雪の断章 情熱」が3月22日、第6回沖縄国際映画祭で特別上映され、斉藤がFUJIWARA、なだぎ武、チュートリアル、椿鬼奴とともに舞台挨拶に立った。

斉藤は、印象的だったシーンについて、「12月の豊平川にズブズブ入ってハトを助けるシーンで、本当にこたえた」と述懐。「何でハトを助けるの?」という質問には、「私にも分からない。聞けないですよ、相米監督は周りを拒絶するタイプだから」と明かし、場内の爆笑を誘っていた。

佐々木丸美氏の「雪の断章」を映画化した今作は、1985年12月21日に公開された。相米慎二が監督、田中陽造が脚本、五十畑幸勇が撮影を手がけた。ふたりの男性に囲まれて育った孤児の少女が殺人事件に巻き込まれ、大人へと成長していく姿を描く。体を張ったバイクのシーンも完遂した斉藤は、「これでもし落ちてケガをしたら、もうこの映画に出なくて済むと思って演じていました」と振り返った。

それでも、「この映画って表面的な見え方の後にある、見えないものの何かを感じてねってことだと思うんです」と説明。そして、「相米監督が亡くなったときにお顔を拝見しましたが、子どものようなお顔だった。あの人は映画監督そのものだったんだなと感動したのを覚えています」と故人をしのんでいた。

第6回沖縄国際映画祭は、24日まで。

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