佐々木蔵之介、主演ドラマ「その日の前に」は「5分に1回は泣けてしまう」
2014年2月24日 17:00

[映画.com ニュース] 俳優の佐々木蔵之介が2月24日、主演を務めるNHKドラマ「その日の前に」の完成披露試写会に出席し、東京・渋谷の同局で会見した。
末期がんに冒され余命宣告を受けた妻(檀れい)と、突然の宣告に戸惑いを隠せない夫(佐々木)と息子たちが、“遺す者”と“遺される者”というそれぞれの立場から、互いの存在を改めて見つめ合う姿を描く。原作は、大林宣彦監督によって映画化もされた重松氏の同名人気小説。
自らの余命を悟った妻はいつか迎える死を“その日”と呼び、自分なりに身辺整理を始める。そんな妻を痛々しく見つめる夫を演じた佐々木は、「5分に1回は泣けてしまうような話で、台本がなかなか読めず、今までと違う気分で撮影に臨んだ。前半は“その日”を迎えるまでの話で、後半には光もある。そこに向かって残された者が歩き出すお話。突然の事故で“その日”を迎える人もいると思う。この作品をやっている間にも色々と考え、日常を生きていかなければならないと思った」と述懐した。
夫婦は新婚時代に住んでいた町を訪れ、幸せだった日々を確認し合いながら、希望を捨てずに一生懸命に生きていこうと決意を固める。佐々木は同シーンを振り返り、「余命宣告をされて以降、妻のセリフが全て遺言になる。亡くなる日まで、全て心に刻まれていく。ひとつひとつの言葉を集中して聞いてしまうので、どれもが特別だった」と明かした。
また、来月からは「スーパー歌舞伎2 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語-」で歌舞伎に初挑戦するが、「俳優の仕事をやっていてこれは良い経験。稽古場は一大エンタテインメントのよう。えらい世界に飛び込んだなとカルチャーショックを受けながら、気持ちは浮ついている」と意欲をみなぎらせた。
NHKプレミアムドラマ「その日の前に」は、BSプレミアムで前編を3月23日、後編を3月30日午後10時から放送予定(全2回)。
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