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虐殺者の実像をむき出しにする「アクト・オブ・キリング」予告が公開

2014年2月7日 14:00

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大量虐殺に加害者の視点で迫る衝撃のドキュメンタリー
大量虐殺に加害者の視点で迫る衝撃のドキュメンタリー
(C)Final Cut for Real Aps, Piraya Film AS and Novaya Zemlya LTD, 2012

[映画.com ニュース] 賞レースを席巻し、アカデミー賞最有力と言われている長編ドキュメンタリー「アクト・オブ・キリング」の予告編が、このほど公開された。現在もなお国民的英雄として優雅に暮らしている大虐殺の実行者たちの実像が心を揺さぶる、力強い内容になっている。

1960年代、インドネシアで秘密裏に行われた100万人規模の大虐殺を加害者の視点でとらえ、残虐な暴力描写を用いずに人間の深層をあぶりだした衝撃作。人権団体の依頼を受けた米映像作家ジョシュア・オッペンハイマー監督は、当局から被害者への接触を禁止されたことをきっかけに、加害者への取材を敢行する。映画製作を喜ぶ加害者たちは、オッペンハイマー監督の「あなたが行った虐殺を、もう一度演じてみませんか」という提案に応じ、意気揚々と過去の行為を再現していく。

このほど公開された予告編では、「俺たちの歴史を知らしめるチャンスだ」と自信満々に再現映画の製作に励んでいた虐殺の実行者たちが、「俺は罪人なのか?」と自問するようになるまでの変ぼうの過程が鋭い眼差(まなざ)しで映し出される。過去に行った“行為(アクト)”を、映画スター気分で“演技(アクト)”することによって、どのような悪の正体が暴かれていくのか。当事者が過去と対峙することで生まれる変化から目が離せない。

同作の製作総指揮には、傑作ドキュメンタリーを生み出してきたオスカー監督のエロール・モリス(「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白」)、ベルナー・ヘルツォーク(「キンスキー、我が最愛の敵」)が、製作途中の映像にほれ込み、名乗りを上げた。ヘルツォーク監督は「私は少なくともこの10年間、これほどにパワフルで、超現実的で、恐ろしい映画を見たことがない。映画史上に類を見ない作品である」と称賛する。世界各国の映画祭で数々の賞を受賞しており、日本では山形国際ドキュメンタリー映画祭2013で「殺人という行為」というタイトルで初上映され、最優秀賞に輝いている。

アクト・オブ・キリング」は、4月からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。

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