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土屋太鳳、自殺を考える若者に「赤々煉恋」が「星のように光ってくれたらうれしい」

2013年12月22日 05:00

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「赤々煉恋」初日舞台挨拶の様子
「赤々煉恋」初日舞台挨拶の様子

[映画.com ニュース] 直木賞作家・朱川湊人氏の小説「アタシの、いちばん、ほしいもの」を映画化した「赤々煉恋」が12月21日、東京・角川シネマ新宿で公開され、主演の土屋太鳳をはじめ、共演の清水富美加吉沢亮有森也実小中和哉監督が初日舞台挨拶に立った。土屋は「お客さんの顔をしっかり見ようとメガネを持参した」とじっくり客席を見渡すと、「私はまだ18年しか生きていないけど、生きていくって大変だなと思う。ちょっとつらいなって思う時、この映画が記憶の中で時空を超えて、小さくてもいいので星のように光ってくれたらうれしい」と語りかけた。

自殺したことで浮遊霊となり、この世をさまよい続けている女子高生の樹里(土屋)の心情を通し、命の重さと大切さを問いかけるファンタジックホラー。浮遊霊という難役に挑んだ土屋は、「演じている時の孤独感は樹里ちゃんの孤独に生かせることができたのでよかった。演じているというよりはドキュメンタリー撮影のような感じ」と振り返った。

樹里の親友・ミドリ役の清水は、「土屋太鳳ちゃんは世界で一番いい子! 色々な意味で助けられた。だから死んじゃった時は本当に悲しかった」と役になりきっていた。すると土屋は、「私は特撮が大好きなので、吉沢さんと清水さんの2人がそろうなんて!」と「仮面ライダーフォーゼ」コンビに興奮しきり。有森は、映画デビュー作「星空のむこうの国」(86)以来となる小中監督とのタッグに「私にとって原点回帰の年だった。一回りしてとてもタイムリーな時にご一緒できた」と不思議な縁を感じていた。

四月怪談」でも同様のテーマを扱った小中監督は、「あの時は岡田有希子さんの自殺もあって、これをやらなければいけないという強い思いがあった。今回は展開も世界観も違うけれど、自殺を正面から扱っている面では同じ。より今の若い人たちに伝わりやすいリアルなものを目指した」と狙いを明かした。

若者の自殺は年々増加の傾向にあるが、吉沢は「10代の頃は敏感に孤独を感じる時期。何でも1人で抱え込まず、周りに頼ることも大事。家族や友だちなど支えてくれる人は必ずいるので、一歩勇気を出して他人に心の内をさらけ出してみて」と悩める若者たちにエール。土屋も、「10代の頃は目の前の世界が全てだと思ってしまうけど、世界は広いし人もたくさんいる。ぜひ自分の心の中に眠っている自由の扉を見つけて開けて、本当に出会うべき人、いるべき場所を見つけてほしい」と熱く語った。

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