「スター・トレック」カンバーバッチの起用はキッチンでの撮影が鍵!?
2013年12月7日 10:00
[映画.com ニュース] 今最も注目を集める俳優のひとりで、英エンパイア誌選出の「最もセクシーな俳優」No.1に輝いたベネディクト・カンバーバッチが、ブルーレイ&DVDリリースを控える「スター・トレック イントゥ・ダークネス」での役作りについて語った。
カリスマ的SFシリーズを、ヒットメーカーのJ・J・エイブラムス監督がリブートした大ヒットシリーズ第2弾。今作でシリーズ初参戦を果たしたカンバーバッチは、主人公カーク(クリス・パイン)、スポック(ザッカリー・クイント)らと同じ宇宙艦隊に属しながら、反旗をひるがえす謎の男ジョン・ハリソンを演じる。
出世作「SHERLOCK シャーロック」でのスレンダーなスタイルが印象深いが、今作では無敵の戦士らしいボディシェイプを披露。カンバーバッチは「体を大きくするために、4000カロリーの食事療法をしたんだ。シャーロックはスリムで肉体的ではないけれど、今作では多くのアクションシーンや大がかりな舞台装置もあるからね。そのためにも体作りは必要だった」と筋肉量の増加に挑んだと言い、「スーツのサイズが4つ上がったよ。今までやってきた一番肉体的な要求だった」と振り返っている。
悪役を演じた印象については「楽しかった」。「ハリソンは反社会的で恐ろしいことを起こすけれど、テロリストなのか、それとも自由の戦士なのか。ただ、自分が引き起こした大惨事を正当化したいだけだったのか。何か理由があって戦っているのか? と理解していくことが重要で、まったく正体不明だけれど目的は理にかなっているという、そういう曖昧さを演じるのがとても楽しかったんだ」と語る。また、「5人を素手で倒したり、16マイルを1時間引きずられたり、ゴミ清掃車を飛び越えて窓ガラスを割ったりするのは誰だって楽しいよね? すごく楽しかったよ」とアクションを楽しんだエピソードを明かしている。
しかし、実はこの役のきっかけとなったのは、「キッチンで撮影した映像」だったという。「『オーディションのテープが欲しい』と言われたときがちょうどクリスマスでね。イギリス中の知り合いはみんなクリスマスでいなかったんだ。だから友だちに頼んで、彼のiPhoneで撮ってもらった。それも彼の家のキッチンで。奥さんも撮影に協力してくれたんだよ。笑えるよね(笑)」
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」ブルーレイ&DVDは、2014年1月8日リリース(12月18日よりダウンロード先行配信)。