司葉子らが小津安二郎監督生誕100年、没後50年しのび思い出吐露
2013年12月7日 19:30
[映画.com ニュース] 名匠・小津安二郎監督の生誕110年、没後50年記念イベント「北鎌倉で小津三昧」の企画「みんなの小津会」が12月7日、小津監督が眠る神奈川・鎌倉の円覚寺で行われ、小津作品を多く手がけた山内静夫プロデューサー、「秋日和」と「小早川家の秋」に出演した女優・司葉子ら約80人が参加した。
全員で小津監督の墓前に焼香した後、ビム・ベンダース監督が小津監督にオマージュをささげたドキュメンタリー「東京画」を上映。主催するNPO法人湘南遊映会によれば、スクリーンは手すきの和紙、フレームは青竹を使って手作りでしつらえたという。
司は、1960年の「秋日和」がデビューして5年くらいで、「よくスタッフから『個性がない』と言われ、もう無理かな、やめようかなと思っていた時に声をかけていただいた」と述懐。歩幅やセリフの音程が半音単位で決まっているなど、小津監督のち密な演出がマッチしたようで「すべて小津先生がお手本を見せてくれるので、私たち役者は何もしなくていい。癖のない真っ白な状態だったから、雇われたんでしょうね」としみじみ振り返った。
さらに、衣装で使う着物はすべて小津監督が選んで決めていたことや、トレードマークの白い帽子は30個以上持っていて毎日、母親が手洗いしていたことなど、隠れたエピソードも告白。「奥さんはいないのに、着物にはお詳しかった。私もプライベートで選んでもらって仕立てましたけれど、舞台でも普段でも着られて便利なんです。帽子も『おふくろが洗って、アイロンかけてくれるんだよ』って仰っていました。だから、いつも新品みたいだったんですね」と楽しそうに明かした。
そして、「秋日和」の予告が上映されると、照れながら「撮影中の緊張感がよみがえってきました」と感慨深げ。山内氏も、「全人生が自由で、全人生が映画に縛られていた。そんな人生を送れる人はなかなかいない。日常と仕事が不即不離になっている達人だった」と称えていた。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】本当に放送していいのか…!?不適切報道か否か?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー