佐伯日菜子、19年前の女優デビュー作を金子修介監督と振り返る
2013年11月23日 21:39
[映画.com ニュース] 東京・三鷹市で開催中の「第4回三鷹コミュニティシネマ映画祭」で11月23日、同市で10代を過ごした映画人・金子修介監督の特集上映が行われ、1994年の「毎日が夏休み」で映画デビューを果たした女優・佐伯日菜子と金子監督がトークショーに出席した。
「毎日が夏休み」は、大島弓子氏の同名漫画を原作に、イジメが原因で登校拒否になっていた中学生スギナと、一流企業を辞めていた義父・成雪が何でも屋を始めたことから、新しい家族の絆を築いていく姿をコミカルに描くヒューマンドラマ。当時16歳だった佐伯がオーディションでスギナ役を射止め、佐野史郎が成雪に扮した。共演は風吹ジュン、高橋ひとみ、小野寺昭ほか。
金子監督の実弟で脚本家の金子二郎が進行役を務めたトークショーでは、原作にほれ込んだ金子監督がいち早くシナリオを書き上げ、同じく映画化に関心を持っていた川島透監督(「竜二」)よりも先に映画化にこぎ着けたことや、主演俳優を当時「ずっとあなたが好きだった」で注目を集めていた佐野で想定したことで、製作準備が一気に進展したことなど、興味深いエピソードが語られた。
同作の出演までほぼ演技経験がなかった佐伯は、「愛情にあふれた現場でした」と述懐。「あまりにも楽しくて、楽しくてしょうがなくて、監督に『遊んでいるんじゃないんだぞ!』と怒られて泣いたこともありました」と思い出を明かした。また、「デビュー作で本当にいい作品にめぐりあえたと思うんです。この次に伊丹十三監督の『静かな生活』に出演したんですが、その際に伊丹監督から『日菜子はあんなにいい映画でデビューしたんだから、このあとも映画女優をしっかりとがんばりなさい』とおっしゃっていただけて、この2つの思い出がある限り女優はやめられませんね」と、自身の女優人生における「毎日が夏休み」の重要さを説明。この言葉に、金子監督は「伊丹監督がほんとに“いい映画”なんておっしゃっていたの!?」と驚いていた。
「三鷹コミュニティシネマ映画祭」は、現在映画館のない三鷹市に映画館を設けたいとの思いから市民有志が企画・運営に参加し、35ミリフィルムで上映する映画祭として10年から開催されている人気企画。一昨年には三鷹市在住歴を持つ押井守監督が来場して注目を集めたほか、映画監督の鶴田法男、前述の金子二郎も実行委員に名を連ねている。24日まで開催。
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