吉倉あおい&柳楽優弥W主演の「ゆるせない、逢いたい」台湾での公開が決定
2013年11月16日 16:10
[映画.com ニュース] デートレイプによって事件の被害者と加害者になってしまったカップルの葛藤を描いた「ゆるせない、逢いたい」の初日舞台挨拶が11月16日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、ダブル主演の吉倉あおいと柳楽優弥、メガホンをとった金井純一監督が登壇。同日、本作の台湾公開決定が発表された。関係者によると、年内の公開を予定しているという。
現在開催中の第10回香港アジア映画祭のコンペティション部門出品に続き、12月にはモロッコで行われる第13回マラケシュ国際映画祭のコンペティション部門にも出品されることが決まり、吉倉と柳楽、金井監督が現地入りする予定。吉倉にとっては初めての国際映画祭で「初めて参加するので、楽しむことができれば」。審査員長を務めるのは、マーティン・スコセッシ監督で「スコセッシ監督に見てもらえるなんて光栄」と金井監督は感激しきりだった。
映画初主演で、デートレイプの被害者という難役に挑んだ吉倉は「今日までガムシャラに走ってきました。いいのか悪いのか、プレッシャーはなくて、金井組皆さんの愛を受けながら撮影できた」と達成感。実母から届いた労をねぎらう手紙が読み上げられると、感極まって、涙を流していた。
吉倉と柳楽は同じ事務所に所属しており「先輩の柳楽さんの背中を追いかける気持ちだった。感謝しています」(吉倉)。一方、加害者を演じた柳楽も「吉倉さんの熱い思いが伝わってきた。先輩後輩関係なく、僕のほうが引っ張ってもらった」と述懐。「役柄のバックボーンが描かれているとうれしいと伝えたら、決定稿に追加してくれた。とても優しい監督」と金井監督に感謝したが、「役が役だけに、現場のみんなが冷たかった」とぼやいてもみせた。