人気声優の藤井ゆきよ「サカサマのパテマ」封切りに感激も、涙はガマン!
2013年11月9日 14:25
[映画.com ニュース] 「イヴの時間」の吉浦康裕監督が満を持して完成させた劇場用長編アニメーション「サカサマのパテマ」が11月9日、全国16スクリーンで封切られ、吉浦監督をはじめ、声優を務める藤井ゆきよと岡本信彦が東京・角川シネマ新宿で舞台挨拶を行った。
製作に2年以上を費やした本作の公開に、吉浦監督は「ようやくこの日を迎え、ジーンときている」と感無量の面持ち。一方、10月24日に第26回東京国際映画祭で公式上映された際に、感涙していた藤井はこの日も瞳ウルウル。それでも「公開初日っていい響きですね。今日は最後まで乗り切ります」と気丈に振る舞った。
過去の大異変から空を嫌う世界に暮らす普通の少年エイジ(岡本)と、防護服を着た人々が暮らす広大な地下世界のお姫様パテマ(藤井)が出会い、「真逆の世界」の謎を解き明かす大冒険に旅立つオリジナルストーリー。吉浦監督は「子どもの頃から、空に落ちそうな感覚があった。ネタ帳に『サカサマ人間、空に落ちる』と書き残した言葉が実を結んだ」と本作の着想を語っていた。
驚きの展開が待つ本作について、岡本は「たくさんの取材を受けたが、発言のすべてがネタバレに直結しそうで、フラストレーションがたまりましたね(笑)。いつか、皆さんとネタバレ座談会ができれば」とこちらも封切りに感慨しきり。「頭に血をのぼらせようとする姿が印象に残っている」と藤井との共演を振り返った。
吉浦監督は「重要視したのは初々しさ」とキャスティングについて明かし、「岡本さんは芸幅が広い声優さんだし、14歳の役どころもいけると思った。アフレコ中は『格好良く言うの禁止令』を出していた」「藤井さんは役に入り込むタイプだと思ったので、ほぼ順撮りし、テンションを芝居に生かしてもらった」と両人の魅力を語っていた。