米インディペンデント映画史の名作が日本初公開 J・メカス「ウォールデン」予告編
2013年11月9日 08:00

[映画.com ニュース]リトアニア出身でアメリカに亡命し、1960年代のニューヨークで詩人、映画作家、映画批評家として多方面にわたり活躍し、現在90歳のジョナス・メカス監督が、1964年から69年に撮影した映像をまとめた日記映画「ウォールデン」が、11月23日シアター・イメージフォーラムで日本初の劇場公開を迎える。このほど映画.comが予告編を入手した。
16ミリカメラでブルックリンの日々の出来事をフィルムに記録したメカスによる自在のカメラワークと情感豊かな詩情に満ちた本作は、たちまち人々の心をとらえ、アメリカのインディペンデント映画史の名作として語り継がれるようになる。メカスは本作で日記映画というジャンルを創設し、自身の映像作家としての名を高めた。
時系列に並列された個人的な日記映画であるが、メカスが身を置いたニューヨークのアートシーンのポートレートにもなっており、アンディ・ウォーホルと彼の“ファクトリー”のメンバーたちによるパーティー、ギンズバーグらビートニクの詩人たちのリーディングの様子、べルべット・アンダーグラウンド結成時のライブ映像、ジョン・レノンとオノ・オーコによる“ベッド・イン”の模様など、文化の歴史的な瞬間が収められている。
予告編では「映画はやがて塵となって消える。だから、ただ画面を見つめればいい」という言葉とともに数々の場面を切り取り、アメリカ・インディペンデント界のゴッドファザーと呼ばれたメカスの世界観が垣間見られる仕上がりとなっている。
「ウォールデン」は、11月23日から渋谷シアター・イメージフォーラムでレイトショー公開。解説ブックレット付きDVDボックスは12月24日発売。
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