宮城出身の鈴木京香、被災地の現役女医役を演じ切り笑顔でクランクアップ
2013年10月31日 18:29

[映画.com ニュース]被災地での地域医療に従事する医師を描いた映画「救いたい! Doctor's wish」がクランクアップを迎え10月31日、主演の鈴木京香、三浦友和が物語の舞台となった宮城県内のロケ現場で会見した。
国立病院機構仙台医療センターに麻酔医として勤務する川村隆枝医師のエッセイ「手術室には守護神がいる」が原作。震災後、自宅の医院を無期限の休診とし、被災地での地域医療に従事する医師とその妻の女医、ふたりの周囲の人々のドラマを丹念に描いていく。
この日の撮影が行われていたのは宮城県七ヶ浜町の高台にある、かつては郵便局だった建物。郵便局のカウンターなどはそのままに診療所のセットが組まれている。目と鼻の先には海があり、東日本大震災では津波がすぐ近くまで押し寄せ、近辺にはいまなおその爪跡が残る。
宮城出身の鈴木は「これまで他県の方や世界中から気にかけていただく側でしたが、恩返しをしたいという思いがあり、出来ることがあればしなくてはと思ってました」と語り、脚本を読んで「責任持って、とにかくやらなきゃという気持ちでした」と振り返る。作品については「変わってしまった故郷を描くつらい作品ではなく少しずつ前に進もうという希望を描いた作品です」と力強く語った。
三浦は本作の撮影で初めて被災地を訪れ「(津波の跡地などに)踏み入ると、生活のあとがあって衝撃を受けました」と語る。仮設住宅に住む人々が実際に出演しているが「接するとみなさん、とても明るく『(撮影は)楽しかった』とおっしゃってくださるんですが、未だに重いもの、傷を抱えてらっしゃるのも確かだと思う」とも。作品については「将来に向かう姿を描いた素敵な作品だと思います」と自信をのぞかせた。
神山征二郎監督も「3年ぶりのメガホンで内心、期するものがあります。自信作になると思います」と言葉に力を込めた。会見後、診療所前で鈴木と三浦の夫婦2人によるシーンで全ての撮影が終了。原作者の川村氏も駆けつけ、鈴木、三浦、神山監督に花束を手渡した。
クランクアップ後の感想を求められた鈴木は「こういう時にこういうメンバーでこの作品を撮れたことが、本当に貴重な経験になると思います。被災者のみなさんを少しでも勇気づける作品になることを心から祈っています!」と満面の笑みを浮かべて語る。三浦は「被災地に来て思うところがたくさんありましたが、この映画にはそういうこと(=思い)が込められている気がしています。とにかくいい作品になってほしい。きっとなると思います」と語り現場は温かい拍手に包まれた。
「救いたい! Doctor's wish」は2014年秋、公開予定。
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