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寺尾聰、主演ドラマ「チキンレース」で実年齢42歳差の岡田将生と“親友”になり大満足

2013年10月31日 17:20

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年の差がある男ふたりの友情を描いたドラマ
年の差がある男ふたりの友情を描いたドラマ

[映画.com ニュース]俳優・寺尾聰が主演するWOWOWのドラマW「チキンレース」(11月10日午後9時から無料放送)の完成披露試写会が10月31日、都内の映画館で行われ、上映後に寺尾と共演の岡田将生有村架純、脚本の岡田惠和氏、若松節朗監督が会見した。

寺尾の高校の後輩に当たる岡田氏が、「非常に書きづらい俳優さんで、意に沿わないことはやらない。中身は少年という設定で、どうドラマに再現できるかを考え、寺尾さんにしかできない役をつくるためにスタートした」という企画。その脚本を一読した寺尾は、「1ページ目から最後まで、一気に目が走っていった」と絶賛した。

45年の昏睡状態から目覚めた64歳の男が、担当となった青年看護師と失われた“青春時代”を取り戻すための旅にでる物語で、寺尾は「中身は19歳と言われてもおかしくない。若々しいというのではなく、進歩があまりないということだけれどね」とニヤリ。ただ、「ここまで自分の言葉がセリフにされたことはない。生活をのぞかれているんじゃないかと思い、演じながらカメラの向こう側にいる岡田(惠和氏)と勝負した1本」と撮影を振り返った。

青年看護師役で初共演の岡田に対しては、「年齢が設定とほぼ同じだから、おじいちゃんと孫に見えたら成立しない。友情を感じる仲間になるのがテーマだったが、一緒に時間を過ごす中で、常に気になる存在になっていった。たまに電話をしても出てくれるし、ドラマの延長がまだ続いているよう」ときずなを深めた様子。岡田も「作品のための芝居を間近で見て、ただただ勉強させてもらった。親友です」と強調した。

岡田の先輩看護師役の有村は、寺尾が寝ている状態のみでの共演だったが、「お芝居に対する取り組み方、現場での居方を見て、足下にも及ばないと痛感しました」と苦笑い。それでも寺尾に、「最高だったね」と褒められ笑顔をはじけさせた。

同ドラマは、ハイビジョンの4倍の情報量を誇る4Kで撮影され、若松監督は「初めて作るプレッシャーと初めて作れる意気込みがあったが、北海道などの自然を相手にした時にいかんなく発揮されている」と満足げ。だが、寺尾に関しては「『自由人だから大変だよ』と言われていた。前半は寝ているだけなので楽だったが、後半は暴走老人というか…」と言葉を濁した。

そんな寸評も意に介さず、寺尾は「4Kでどれだけ映ろうと、役の気持ちが感じられるドラマにするかは芝居の問題」と豪語。そして、「素晴らしい若い人たちと出会え喜んでいる。僕のセリフにもある『生きているって楽しいな』ということを感じてもらえることができる」と言葉に力を込めた。

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