日英伊台独の合作映画「福福荘の福ちゃん」 “スーパー配給”で国際的マーケットの開拓に挑む
2013年10月24日 14:00
[映画.com ニュース] 人気お笑いトリオ「森三中」の大島美幸が“丸坊主のおっさん”役で映画初主演を務める日本・イギリス・イタリア・台湾・ドイツの合作「福福荘の福ちゃん」の会見が10月23日、東京・六本木で開催中の第26回東京国際映画祭国際のビジネスマーケット「TIFFCOM」内で行われ、プロデューサーのアダム・トレル(イギリス)、サブリナ・バラチェッティ(イタリア)、ジェームズ・リウ(台湾)、ステファン・ホール(ドイツ)、新井直子(日本)が製作の経緯を説明した。
おんぼろアパート「福福荘」に住み、福ちゃんの愛称で親しまれる塗装工の中年男・福田辰男(大島)が、過去の事件をきっかけに恋愛に臆病になっていた自分と対峙し、女性トラウマを克服していく姿をコミカルに描く。「全然大丈夫」「サビ男サビ女」で知られる藤田容介監督が、大島主演を前提にオリジナル脚本を執筆した。
イギリスで配給会社を経営するトレルは、「本作はとてもユニークな企画で、今後の日本映画や合作映画のあり方を変える可能性のある作品。藤田監督の映画はイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭やドイツの日本映画祭ニッポン・コネクションなどヨーロッパでも評価が高く、彼の新しい企画を手がけることができてとてもうれしい」。また、「私たちはそれぞれの国で配給会社を経営しており、日本のインディーズ映画を配給してきた。日本映画へのパッションという共通点と、家族のような親密な付き合いから本作の製作を成立させることができた」と経緯を説明した。
バラチェッティもイタリアで配給会社を経営しており、「私たちはイタリアで『おくりびと』を配給し、大きな成功を収めた。この企画に参加できることはとても意義深い」と意欲満々。これまで藤田作品のプロデュースを手がけてきた新井は、「このプロジェクトは私たちで作り上げたスキーム。アダムが参加してくれたことでどんどん輪が広がっていき、このようなすごいことになった。引き続き注目していただきたい」と呼びかけた。
新井とともに本作の企画開発に乗り出したトレルは、「多種多様な国のプロデューサーが一丸となってこの作品のマーケットを開発していく。“スーパー配給”という全く新しい形態。この国際的な試みで、配給の形を変えていきたい」と意欲的だった。
「福福荘の福ちゃん」は2014年に公開。
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