逃亡中のアサンジ氏、予言的中 ウィキリークス映画が大コケ
2013年10月24日 11:10

[映画.com ニュース] ウィキリークス映画「The Fifth Estate」(ビル・コンドン監督)の世界公開に先立ち、ウィキリークスの創始者であるジュリアン・アサンジ氏がハリウッド外国人記者クラブ向けに記者会見を行った。
2012年6月に英ロンドンのエクアドル大使館に亡命申請をして以来、500日以上も大使館で生活をしているアサンジ氏が、スカイプを通じての取材に応じた。ウィキリークスを題材にしたドリームワークス製作の「The Fifth Estate」について自らの見解を述べるためで、「世の中にはウィキリークスを題材にした書籍がたくさんあるのに、ドリームワークスは最も悪意のこめられた2冊を原作に選んだ」と口火を切った。さらに、「これまでどんな形でもわれわれに打診していないし、こちらのいかなる要望にも返答していない。ウィキリークスに対する敵対行為以外の何ものでもない」と批判している。
「The Fifth Estate」は、ノンフィクション本「ウィキリークス WikiLeaks アサンジの戦争と、「ウィキリークスの内幕」を下敷きに、「FRINGE」や「ザ・ホワイトハウス」などのドラマを手がけた脚本家ジョシュ・シンガーが脚色。元ナンバー2のダニエル・ドムシャイト・ベルグ(ダニエル・ブリューレ)の視点で、アサンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)との出会いからウィキリークスの成功、アサンジとの対立と別れまでが描かれている。
「我々にはあらゆるところに仲間がいる」というアサンジ氏は、「The Fifth Estate」の映画脚本を早い段階に極秘入手。映画のなかのアサンジ氏が、極秘情報を精査せずに暴露し、一般市民の安全を脅かす無責任な危険人物として描かれていることを問題視しているという。「これはペンタゴンのプロパガンダだ。これまでウィキリークスの暴露で、身体的な被害を被った人は1人も報告されていない」
また、同作が商業的に失敗するとアサンジ氏は予言する。「一般の人は弱者の物語が好きだ。自らの主義主張のために巨大権力と戦う人の物語が好きだ。実際、世界中の人々は強引な外交政策を推し進めるアメリカと戦うウィキリークスを愛している。それなのに、これはアメリカ政府だけが気に入る映画になっている。こんな映画が利益を生み出すわけがない」
「The Fifth Estate」は10月18日に全米1769館で公開されるも、興行収入170万ドルという今年ワーストのオープニング成績を記録。宣伝を大量投下したにもかかわらず、1館あたりの平均興収が969ドルという散々な結果となり、アサンジ氏の予告通りの結果となった。
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