斎藤久志監督、新作「なにもこわいことはない」で「どうやって人は一緒に生きていけるのか」を問う
2013年10月21日 14:00

[映画.com ニュース] 「フレンチドレッシング」「いたいふたり」などで知られる斎藤久志監督の最新作「なにもこわいことはない」が10月20日、東京・六本木ヒルズで開催中の第26回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で公式上映され、主演の高尾祥子と吉岡睦雄、斎藤監督が舞台挨拶に立った。
子どもを持たずに2人きりで生きることを選んだある夫婦の淡々とした日常を通じ、さまざまな人間関係に潜む孤独やエゴを描き出したドラマ。共演に柄本明、角替和枝、映画監督の鈴木元、アクション映画の巨匠・柏原寛司ら豪華な顔ぶれがそろう。
妻役を演じた高尾は、「試写で見た方に感想をうかがうと、本当に人それぞれの感じ方がある。自分自身にとっても新しい発見がたくさんあった。それだけ色々な感じ方ができる映画」。夫役の吉岡は、「最近、“生老病死”という仏教の言葉を覚えた。生まれて老いて病んで死ぬということらしい。世界にも通じる人間の姿を表した良い言葉だなって思った。そんなことを感じる映画じゃないかとひとり勝手に思っている。ぜひ海外の方も“生老病死”を覚えてください!」とアピールした。
斎藤監督は、「今日はワールドプレミア。一般の観客の目に触れるのは今日が初めてなので、ちょっと緊張しています」と挨拶。ひと組の夫婦の日常を淡々と描くことに徹し、「カップルでも友情関係でも、どうやって人は一緒に生きていけるのか。そういうことをずっと自分の映画のモチーフにしてきたので、今回は夫婦という単位で描いてみようと思った。日常のディテールの積み重ね、そういうもので物語を作れないだろうか。ことさら大きな事件が起こらなくても、大きな心の動きを描けるんじゃないかと考えた」と着想を明かした。
「なにもこわいことはない」は、11月16日公開。
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