岩松了、次世代システム8Kの今後を推測
2013年10月18日 20:40
[映画.com ニュース] 劇作家で俳優の岩松了が脚本を手がけ、出演した8Kの超高精細映像のドラマ「コーラス」が10月18日、第26回東京国際映画祭の特別企画「8Kスーパーハイビジョン スペシャル・プレゼンテーション」で上映された。
3階建て6部屋のアパートを1フレームに収め、それぞれの住人の一生を同時進行で、しかも1カットで見せていく斬新な試み。岩松は脚本について、「大枠のコンセプトを頂いて、これは1カットでやるんだろうなと思ったので、人の一生を省略し何を残すかという作業だった。受け入れられるのか心配だった」と話した。
だが、音楽を担当した清水靖晃が「僕は、一生がパラレルに過ぎ去っていく感じが好きでした」と絶賛。この日、初めて完成作を見た岩松も「一番感じたのは、音楽が素晴らしいこと。それに乗って見られた」と称えた。
岩松は小説家という役どころで、「隅々までよく見えるので、余計なことをしていたら分かる。役者としては、ディレクターの意図に従うことにしている」と説明。物語の中では、向かいの部屋に住む主婦にちょっかいを出すシーンもあるが、「やろうと思えばいくらでもできるけれど、極力、表現を少なくすることだけを考えてやりました」と照れながら語った。
8Kの今後については、「急には思いつかないが、いずれにしても変わったドラマになると思う。切り返しを使ってもつまらないでしょう」と推測。対する清水は、「ライブと同期させると楽しいのでは。屋外で自然の音と混ぜてしまったり、いろんな可能性があると思う」と構想が膨らんでいる様子だった。
8Kは、NHKが中心となって開発を進めている、現行のハイビジョンの超高精細映像と22.2マルチチャンネルによる次世代システム。日本では2016年に試験放送が始まり、東京五輪が開催される2020年に本放送が開始される予定だ。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー