中井貴一、8Kの超高精細映像に「もう、ウソがつけない」と嘆き節
2013年10月18日 18:57

[映画.com ニュース] 第26回東京国際映画祭の特別企画として、「8Kスーパーハイビジョン スペシャル・プレゼンテーション」が行われ、世界で初めて8Kで撮影された短編映画「美人の多い料理店」が上映された。
8Kは、NHKが中心となって開発を進めており、現行のハイビジョンの16倍の超高精細画像と22.2マルチチャンネルを誇る次世代システム。日本では2016年に試験放送を始め、東京五輪が開催される2020年から本放送を開始する予定だ。
「美人の多い料理店」は、中井貴一扮する人気料理評論家と、客の顔を見て料理を決めるフレンチ・シェフの攻防を描くコメディ。今年5月のカンヌ映画祭に続くアジア・プレミアとなり、メガホンを執った李闘士男監督は「世界初という言葉にほだされました。それなら捨て石になってもいいかな、と。企画はハイビジョンだったら美女と料理だろうと安直に考えた」と説明した。
これに異論を唱えたのが主演の中井で、「じゃあ、俺は何だったんだという感じ」としかめっ面。当然、冗談であることを明かし、自身は初めてハイビジョンで撮影された市川崑監督の「その木戸を通って」(1993)に主演した経験があり、「技術の進歩のたびに、作品づくりに携われて幸せ」と笑顔で話した。
だが、あまりの高画質のため、「五輪は筋肉の躍動や、ふかんで映す開会式など臨場感があると思う。でも、役者の立場で言えば、そんなによく映してどうするの。役者はウソをつく商売だから、それができなくなるという大変な世の中になった」と苦笑い。そして、「映画はぼかすことにも美学があるので、NHKさんにはクリアに見せるものと、見せないものの両方を開発してほしいとお願いした。きっとかなえてくれると思う」と期待を寄せた。
李監督も、「女優のオーディションではメイクさんに立ち会ってもらって、肌の状態を全部チェックした。それほどのスーパーリアリズムです」と感心しきり。「今回は従来の映画的手法で撮ったけれど、新しいアプローチが必要になってくる。そうすれば8Kならではの企画も出てきて、新しいコンテンツが誕生するのでは」と持論を展開した。
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