PFF受賞作「山守クリップ工場の辺り」がバンクーバー国際映画祭でグランプリ
2013年10月13日 12:00

[映画.com ニュース] 「第35回PFFぴあフィルムフェスティバル」のコンペティション部門「PFFアワード2013」で、審査員特別賞を受賞した「山守クリップ工場の辺り」(監督:池田暁)が、カナダ・バンクーバー国際映画祭のコンペティション部門「Dragons & Tigers Award」で、グランプリを受賞したことがわかった。
映画は手作業でクリップを生産する工場を舞台に、見たことも聞いたこともない飲食物、いつかもわからない時代設定で、希望もない日々を淡々と生きる人々に起きる些細な出来事を独特の世界観で描いた。PFF作品では、2010年の「世界グッドモーニング!!」(廣原暁監督)に続き、4度目のグランプリ受賞となる。
プレゼンターを努めたトム・チャリティー氏は、審査員講評として「監督が正確にコントロールすることで、日々の淡々とした日常の光景が、思いもよらないコメディーとして成り立ち、観客を驚かせるという、なかなか見られない素晴らしい作品でした」とコメントしている。
池田暁監督は「日本でも海外でも、この作品が受け入れられるのかがとても心配でしたが、今回バンクーバー国際映画祭で賞を取ることが出来て安心しました。また、たくさんの方見て頂いてとても嬉しく思っています」と喜びを語った。
「山守クリップ工場の辺り」は11月12日開幕のPFF名古屋会場をはじめ、第35回PFFの全国各会場(名古屋、京都、神戸、福岡)で上映される。
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