「小さいおうち」山田洋次監督入魂の1カットで構成された予告編
2013年10月12日 12:00
[映画.com ニュース] 山田洋次監督が中島京子氏の直木賞受賞作を映画化した「小さいおうち」の予告編が、このほど公開された。松たか子演じる時子と黒木華が演じるタキという2人の女性が思いをぶつけあう場面で、約90秒の映像が1カットで構成されている。
昭和初期、東京郊外に建つ赤い三角屋根の“小さいおうち”に住み込みで働く女性タキは、平和な一家に起こった恋愛事件を目撃する。それから60年の時を経た平成の世、晩年のタキが書き残したノートから、事件の真実が明らかになっていく。
予告編で描かれるのは、家の玄関先でタキと時子がぶつかりあう場面。作中でも重要な最も緊迫した場面で、山田監督は2人の女性の心の揺れ動きをいかに映しだすか、撮影方法を徹底的に検討した。最終的には、3つのシーンにまたがる長いシークエンスを、手持ちカメラも用いながら1カットで撮影するという、山田組でも極めてまれな手法を採用。何度もテイクを重ねて撮影され、こん身のシーンとして完成した。
近年のメジャー作品では、90秒程度の予告編であれば数10カットの映像が用いられ、さまざまな情報が盛り込まれるのが通例。しかし、今回の予告編ではあえて情報をそぎ落とし、作品のエッセンスの詰まった1カットのみで構成。他に類を見ない予告編に仕上がった。家族の温かさを描き続けてきたこれまでの山田監督作とは一味違い、ひそやかな秘密の香りが漂う映像となっている。2014年1月25日公開。
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