三谷幸喜“ルーツ”ニール・サイモンの戯曲を初演出「夢のよう」と感無量
2013年10月4日 18:00

[映画.com ニュース] 演出家の三谷幸喜が10月4日、パルコ劇場40周年記念公演「ロスト・イン・ヨンカーズ」の開幕直前会見に出席した。三谷が、敬愛するニール・サイモンの同名戯曲を初演出。学生時代に同劇場(当時は西武劇場)でサイモンによる「おかしな二人」(福田陽一郎演出)を見たといい「今でも座席を覚えているほど。こういうお芝居を書きたいと思ったし、今の僕があるのもニール・サイモンのおかげ」と劇作家としての“ルーツ”に最敬礼。「ぜひパルコ劇場とニール・サイモンに恩返ししたい。まるで夢のよう」と感無量の面持ちだった。
三谷が念願のチャレンジに選んだのは、1991年にブロードウェイで初演され、トニー賞ベストプレイとピューリッツアー賞に輝いた代表作「ロスト・イン・ヨンカーズ」。40年代のニューヨーク州・ヨンカーズに暮らすカーニッツ家を舞台に、ある事情で一家に預けられた兄弟の視点から、家族3世代の愛憎と確執、そして再生が描かれる。
学生時代からサイモンの台本を「お手本として書き写していたほど」だという三谷は、「僕が書いた気分になるくらい一体化している。可能な限り(サイモンによる)台本通りでやったし、もともとこんなに笑えるコメディだと気づいてもらえたら」と原作への強い思い入れを語った。
会見には三谷をはじめ、中谷美紀、松岡昌宏、小林隆、浅利陽介、入江甚儀、長野里美、草笛光子が出席し、「これ以上ないキャストで、手応えを感じている」(三谷)。次女・ベラを演じる中谷は、三谷メガホンによる映画「清洲会議」(11月9日公開)に出演しており、「ご一緒するのは2度目で、こうしたチャンスをいただき感謝している。(2011年の独白劇『猟銃』以来)舞台に立つのも2度目の新人ですが、三谷さんの演出によって自分が変化し、成長するのを感じている」と自信のアピール。また、厳格で意地悪な祖母ミセス・カーニッツ役の草笛は、92年の初演(青井陽治演出)でも同じ役を演じた経験をもち「昔のことはすべて消しまして、新しいおばあちゃんを演じるつもり」と抱負を語った。
パルコ劇場40周年記念公演「ロスト・イン・ヨンカーズ」は10月5日から東京・渋谷のパルコ劇場で上演。その後、福岡、宮城、大阪、愛知、神奈川でも公演が行われる。
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