山田洋次監督最新作「小さいおうち」、秘密をのぞきこむようなポスター完成
2013年10月3日 14:00

[映画.com ニュース] 山田洋次監督の最新作「小さいおうち」の世界観を表現した、昭和モダンの雰囲気が漂うポスタービジュアルが、このほど完成した。小さな家に閉じ込められた秘密に興味をかきたてられるような、奥行きのある仕上がりになっている。
中島京子氏の第143回直木賞受賞作の映画化。平和な一家を揺るがした恋愛事件とある秘密が、住み込みで働いていた女性の自叙伝により、時代を越え紐解かれていく。50年以上にわたり家族の温かさを見つめてきた山田監督が、人間の心の奥底に分け入り、隠された思いまでも、せつなくミステリアスに描き出す。
昭和11年、田舎から上京してきたタキは、郊外に建つ少しモダンな家で働き始める。その家では、主人の雅樹と妻の時子、ふたりの息子・恭一が穏やかな日々を送っていたが、雅樹の部下・板倉が現れことで、時子の心が傾いていく。時子を松たか子、タキを黒木華が演じる。
原作の単行本表紙と同じ構図が用いられたポスターでは、時子(松)の思いつめたような様子を遠めにうかがうタキ(黒木)の姿が丸く切り抜かれ、まるで封印された秘密をのぞきこんでいるかのような印象を残す。原作本の装画を担当したイラストレーター・いとう瞳氏が書き下ろした赤い屋根の家のイラストもかわいらしく、どこか懐かしさを感じさせるデザインになっている。
ポスターに登場する松と黒木のほかに、雅樹役で片岡孝太郎、板倉役で吉岡秀隆が共演し、60数年後の現代を舞台にしたパートでは、晩年のタキを倍賞千恵子、親類の健史を妻夫木聡が演じる。山田監督が平松恵美子とともに脚本を手がけており、山田組2度目の参加となった久石譲が音楽を担当した。
また、昭和モダンな香りが詰め込まれた「小さいおうち」特製“香り袋”が、前売り鑑賞券の特典になっていることが発表された。10月5日から一般券1300円(税込み)で発売され、特典は数量限定のためなくなり次第終了なる。
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