「椿姫」の世界を覗くドキュメンタリーが公開 ナタリー・デセイが語る
2013年9月27日 19:02
[映画.com ニュース] 世界最高峰と称される、フランスのオペラ歌手ナタリー・デセイによる「椿姫」の世界を覗くドキュメンタリー「椿姫ができるまで」(フィリップ・ベジア監督)が9月28日公開する。デセイが本作について語った。
映画は舞台の製作風景と出演者のインタビューからなり、2011年春にデセイが、ロンドン交響楽団、エストニア・フィルハーモニー室内合唱団の演奏により、演出家のジャン=フランソワ・シバディエとともに臨んだべルディの傑作オペラ「椿姫」の舞台が完成するまでを映す。
ドキュメンタリーの話が来た際に、当初出演は断ったそうだが、その後快諾した理由について「監督が『あなたについてのドキュメンタリー映画ではないんですよ、ジャン=フランソワ・シバディエの仕事に関するドキュメンタリー映画なんです』と言うのを聞いて、それなら面白い、参加しようと思いました。映画のプロジェクトから私自身が消えるという考え方が好きでした。中にはいるけれど私自身の映画ではないという所が気に入ったのです」と話す。
シバディエの演出は従来のオペラよりシンプルだと言われる。完成した本作への感想を「ドキュメンタリーとして成功していると思います。演出の仕事というのはとらえるのが難しく、フィルムに収めるのが難しいと思うのですが、少なくても映画を通じて彼の発散されるエネルギーが演出の肝だということを理解してくれるのではないでしょうか」と語る。
「椿姫というのはわたしにとって難しい役で、もちろん今回は実際に演じましたが、声の質の問題というのは常にありました。椿姫はもうやらないと思います。次に『マノン』をやることも決まっていますが、そのあとはオペラ自体の活動をどうしようかと考えています。今のところはそんな感じです」と述懐し、日本の観客に向け「皆さんはきっとシバディエの演出に驚かれると思います。すごく深い感動を受けるはずです。派手な装置に頼らず、登場人物の心情にフューチャーした演出なので楽しんでいただけると思います」とメッセージを寄せた。
「椿姫ができるまで」は9月28日シアター・イメージフォーラムほか全国で公開。
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