平岡祐太、故・梅津正彦さん指導のボクシングシーンに自信!
2013年9月25日 21:30
[映画.com ニュース] 北野武監督の名作「キッズ・リターン」の主人公2人の“その後”を描いた「キッズ・リターン 再会の時」の完成披露試写会が9月25日に都内劇場で開催され、主演の平岡祐太、三浦貴大に倉科カナ、中尾明慶、市川しんぺー、小倉久寛、ベンガル、清水浩監督の総勢8名による舞台挨拶が行われた。
北野武が原案を担当し、北野監督の下で助監督を務めてきた清水監督がメガホンを握った本作は、一度は止めたボクシングにもう一度情熱を傾け始めるシンジと刑務所から出所後、再びヤクザとして生きるマサルが人生を模索するさまを描き出す。
オファーが来たときの心境について平岡は「『キッズ・リターン』は僕も見ていましたが、その後の話があるなんて思わなかったし、まさか自分にシンジの役が来るなんて思わずびっくりしました」と振り返る。一方の三浦は「これまであまり怖い役をやったことがなかったので『俺でいいのか?』という気持ちでした。撮影中は、左腕が動かないという役だったのでそこにばかり神経が行ってしまったり、ヤクザってどういう喋り方するのか? といろんなことに迷っていました」と苦労を明かした。
平岡はボクサー役ということで、今年7月に死去したボクシングトレーナーの梅津正彦さんによるボクシング指導をはじめ、複数のトレーナーの下で肉体作りにも励みボクサーへと“変身”していった。「最初の1カ月は全然、(肉体が)変わらず、プロデューサーや梅津さんから『お前、ホントに大丈夫か?』と言われた」とのこと。その後、さらに食事制限も課し、目をみはるような肉体を手に入れた。「いろんな方の力をお借りしてできたシンジです。ボクシングシーンはぜひ注目して見ていただきたいです」と自信をのぞかせる。
シンジの通うジムの会長とトレーナーを演じたベンガルと小倉も平岡の肉体と動きを絶賛。小倉が「肉体に目が釘付けになりました。力石徹を彷彿とさせる」と言えば、ベンガルは最後の試合のシーンの撮影では、平岡が朝から晩まで後楽園ホールのリングで動きっ放しだったことを明かし「圧巻です。アップで撮れば簡単なのに清水監督は引いた画で撮る。全身が映るので俳優はごまかせないし、逃げ場がないんです。これが俳優の動きかとゾッとしました」と手放しで称えた。
「キッズ・リターン 再会の時」は10月12日から公開。
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