前田敦子、初の時代劇ヒロイン「あさきゆめみし」に意欲満々
2013年9月19日 07:00

[映画.com ニュース] 女優の前田敦子が、初めて時代劇のヒロインを務める「あさきゆめみし~八百屋お七異聞」で新境地を開拓している。時代劇に難しいイメージがあったというが、「お作法などはもちろんありますが、自分の感情のままお芝居をさせてもらえる環境なので、視聴者の方々にも自然に見ていただける時代劇になるのでは」と意欲をみなぎらせている。
NHKの時代劇新シリーズ第1弾となる今作は、ジェームズ三木氏の脚本で、演出は「天と地と」「大地の子」「海峡」などを手がけてきた岡崎栄氏が担当。井原西鶴が「好色五人女」で取り上げたことで知られる「八百屋お七の放火事件」に新解釈で挑む。「放火事件はえん罪だった」という設定で、前田演じるお七が純愛を貫くせつない姿に迫る。
前田は、オファーを受けた時のことを「すごく嬉しかったです。お七について急いでウィキペディアなどで調べたのですが、どれくらい有名なのかを知ったときは焦りました(笑)」と振り返る。岡崎氏をはじめベテラン陣が制作することもあり、「すごく甘えさせてもらっています。分からないものは分からないとどんどん質問するスタンスで、ひとつひとつ吸収できるように頑張っています」と気負いはない。
お七という役どころについて「恋は盲目ですね」と話し、「昔の人は好きになっちゃいけない人を好きになってしまう、親に許されない恋をするという経験をたくさんされていらっしゃるんでしょうね」と思いを馳せる。そして、「わたしもその時代を生きていたら、身代わりになって罪を背負うことは簡単ではないかもしれませんが、それくらいのスタンスになってしまうんだろうなということは痛いほど分かります」と同調した。
相手役の池松壮亮とは、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で共演しており、気心は知れている。しっくりこないシーンの本番直前には、食事に手をつけず話し合うこともあったとか。「(吉三役を)壮ちゃんにやってもらえると知って嬉しかったですし、すごく男前でどんと構えてきてくださる。舞台の稽古をしながら撮影に臨んでくれているのですが、わたしのことをいつも気遣ってくださるんです。俳優さんとして、付いていこうと思える方ですね」。
時代劇自体は「龍馬伝」で経験しているが、当時はAKB48のメンバーとして多忙な日々をおくっていた。「現場に入るときの構え方が変わってきたと思います。自然でいられることがすごく嬉しいんです」と目を輝かす。さらに、「あの頃はダンスを覚えたり大変なことがいっぱいありましたが、今はお芝居のことだけを考えることができています。それは大きいのかもしれませんね」と落ち着いた口調で話した。
「あさきゆめみし~八百屋お七異聞」は、9月19日からNHK総合テレビで毎週木曜日午後8時放送。
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