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FROGMAN&河北麻友子、「鷹の爪GO」で提示するさまざまな親子の形

2013年9月12日 18:00

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河北麻衣子とFROGMAN監督
河北麻衣子とFROGMAN監督

[映画.com ニュース] 深夜のテレビシリーズ、劇場マナーCM、劇場長編作と躍進を続ける「秘密結社 鷹の爪」。“地球に優しい世界征服”を目論む「鷹の爪団」が繰り広げる、歯に衣着せぬシニカルな笑いで火がついた。人気シリーズを生みだしたFROGMAN監督は、脚本、キャラクターデザインから主要キャラクターの声優まで、すべてを担っているというから驚きだ。劇場版第5弾「鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス」は、人気作品を彷彿とさせる機械生命体が登場し、物語の舞台は島根県から宇宙へ。スケールアップした本作にどのような思いを込めたのか。FROGMAN監督、声優に挑戦した河北麻友子に話を聞いた。

本作は、「親子」「宇宙」をキーワードに動き出した。「最初は総統のお父さんやお母さんが出てきたり、宇都宮が舞台だったりと全然違う話でした(笑)」(FROGMAN監督)と幾度となく練り直されるなかで、鷹の爪団とともに本作を動かす重要なキャラクターとして、オキテマス親子が誕生。頼りない父親スマイルを支える娘ヨルニーの声優は、多くの候補が挙がるなか、河北が抜てきされた。河北は「(オファーを受け)ただただびっくりしました」と目を丸くしながらも、「(ヨルニーは)ロボットだけど中身は普通の女の子で、すごく人間っぽさが出ている映画だったので、ロボットということはあまり意識せずにお芝居をしました」。人間のように感情を表に出さない、機械生命体という難役に「どれだけ声でいろんな表現ができるのかというところが、すごく難しかった」という。「私はお父さんが大好きで、いまだに外を歩くときは腕を組んだり、お仕事から帰ってきたら絶対ハグもする。(だらしない部分など)いくら隠しても子どもって全部見えていて、わかった上でリアクションすると思う」と温かく見守るヨルニーさながらの愛情をのぞかせる。

2004年に発表したデビュー作「菅井君と家族石」から、“疑似家族”を描き続けてきたFROGMAN監督。本作でも、親子で楽しめる作品をテーマに、さまざまな「親子」の形を提示している。老老介護など高齢化社会の問題を指摘し、「血や夫婦のつながりじゃないと家族と呼べないと、不安な感じがするんです。仲が良い人や共通の趣味を持つ人がコミュニティをつくって、支えあっていく時代がきてもいいと思う。友だちや恋人といった疑似家族のような、関係の多様性を認めてもいいんじゃないかなって」と熱を込める。

さらに、総統をはじめとした“愛すべきだらしない男たち”に焦点を当てることで、親の不安も形にした。実体験を振り返り「親ってすごく不安なんですよ。親は、子どもが幸せに生涯を終えられるかどうかを見届けることができない。子どもはどんなに親孝行しても、親が先に死んでしまう。実は親子の関係って、最後は不条理だということも描きたいと思っていました」と総統と吉田くん、オキテマス親子らの姿を通じて、「頑張りすぎなくていい」というメッセージを投げかける。厳しい視点で社会を見つめ、歪みを笑いに変えてきたFROGMAN監督だから表現できる、親子の愛が映し出されている。

鷹の爪GO 美しきエリエール消臭プラス」は、9月13日から全国で公開。

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