「わたしはロランス」グザビエ・ドラン、19歳で描いた初監督作11月公開
2013年9月11日 16:30
[映画.com ニュース] カナダの俊英グザビエ・ドランの監督デビュー作「マイ・マザー」(2009)が、11月9日から東京・渋谷アップリンクほかで劇場公開されることが決定した。メルビル・プポーが主演した新作「わたしはロランス」(全国公開中)が話題を集めるなかでの公開決定に、注目が集まる。
「マイ・マザー」は、当時19歳のドラン監督が主演も兼ね、半自伝的作品として製作。情緒不安定な母親との不和に苦悩する少年が、愛情と嫌悪感の狭間で葛藤(かっとう)する姿を、みずみずしく描いた。初監督作ながら、第62回カンヌ映画祭監督週間に出品されたほか、セザール賞外国映画部門にノミネートされ、独特の映像美とストーリーで話題をさらった。
平凡な毎日を送る17歳の少年ユベールは、行き場のない思いを自分にぶつける母親に嫌気がさしていた。かつては大好きだった母への憎しみに加え、ティーンエイジャー特有の理由のないいら立ちは募るばかり。そんなある日、ユベールは川沿いの土手に腰掛け、夕陽に照らされている母を見かけ、幼いころの幸せな思い出に浸る。
「マイ・マザー」は、11月9日から渋谷アップリンクほかで全国順次公開。