鶴瓶ら「怪盗グルー」一行が宮城・気仙沼大島に上陸!東京五輪決定で「明るい7年後が楽しみ」
2013年9月8日 17:32
[映画.com ニュース] 全米大ヒットアニメ「怪盗グルーのミニオン危機一発」で日本語吹き替え版声優を務める俳優で落語家の笑福亭鶴瓶、芦田愛菜ちゃん、中井貴一が9月7日、宮城・気仙沼市立大島小学校(気仙沼大島)で開催された3D特別試写会に駆けつけた。2010年に公開され大ヒットを記録した前作「怪盗グルーの月泥棒 3D」も、鶴瓶の発案により東京の離島・式根島で特別上映されたが、鶴瓶は「大島には映画館が50年前からないと聞いた。みんな本当に人なつこいし、来て良かった」と集まった約300人の島民との交流を楽しんだ。
今作は、前作で月泥棒の偉業を成し遂げたグルーが悪と戦う秘密組織「反悪人同盟」の捜査官となり、いたずら好きな黄色の軍団ミニオンたちと繰り広げる冒険を描く。前作に引き続きグルー役を演じた鶴瓶は、「台本は標準語なので大阪弁に変換するのだけど、そうすると画と口数が合わない(笑)。大変だったけどやり終えて充実している」と手応え。また、体育館での上映に「昔、校庭のスクリーンで見たのを思い出した。みんなも大きくなって懐かしくなると思う」とほほ笑んでいた。
前作では6歳だった愛菜ちゃんも今年で9歳となり、「すごく面白くてずっと笑っていたけど、最後は心温まる映画。3年前は1つのセリフずつだったけど、今回はワンシーンずつアフレコできた」と成長を実感。意外にも本作で声優初挑戦を果たした中井は、「声優も役者の作業と一緒。台本を読んで、画に合わせて雰囲気やトーンを作り上げていくのは楽しい作業」と充実感をにじませながら、「勉強のために鶴瓶さんのアフレコを視察に行ったけれど、右に出る人はいないというくらいこの役にピッタリだった」と絶賛。3人は島民から寄せられた質問にも快く回答し、会場は大きな盛り上がりを見せた。
島民から鶴瓶らに、感謝の印としてオリジナルの手ぬぐいと漁師特製の瓶玉(浮き球)が贈呈されると、「怪盗グルー」一行からはミニオンの大好物であるバナナが来場者全員にプレゼントされた。最後に中井は、「映画は見た人の人生を変えられるほど大きなものではない。だけど一瞬でもちょっとした灯はつく。震災から2年半、まだまだ大変なこともあると思うけど僕達は忘れません」と熱いメッセージ。鶴瓶も東京五輪決定を引き合いに、「大変なことがあった日本だから明るい7年後が楽しみ。7年後なら僕もまだ大丈夫」と大きな期待を寄せた。
「怪盗グルーのミニオン危機一発」は、9月21日から全国で公開。