宮崎アニメ出演経験者の西島秀俊と倍賞千恵子、突然の引退発表に「残念」
2013年9月7日 15:05

[映画.com ニュース] 俳優・西島秀俊と女優・倍賞千恵子が9月7日、映画「ハーメルン」の舞台挨拶を東京・渋谷のユーロスペースで舞台挨拶を行い、宮崎駿監督の引退を惜しんだ。
公開中の「風立ちぬ」で主人公・堀越二郎の友人・本庄季郎の声を担当した西島は、「初めてご一緒できて、これでまたいつか呼んでいただけると思っていたので残念です」と、突然の引退発表に驚いた様子。「もっともっとたくさん撮っていただきたかったですね」と話した。
一方の倍賞は「ハウルの動く城」(2004)で、ヒロイン・ソフィーの18歳から90歳までの声に挑戦。宮崎監督とは同い年で、「ああいうふうに仕事を考えていらしたんですね。残念です」と寂しそうな表情。SMAPの木村拓哉との共演作でもあり、「あの時は(木村との)ラブシーンもあったんですよ。でも、アニメはほとんど1人で(アフレコを)やるから、『木村くんとは1度もお会いしないの?』と聞いたら、一緒の日をつくってもらいました」と思い出を語った。
「ハーメルン」は坪川拓史監督が福島・昭和村を舞台に、東日本大震災をはさみクランクインから5年をかけて完成、公開にこぎつけた力作。西島は過去の作品を見ていたそうで、「とてつもない映像美で、どうやって撮ったんだろうと思っていた。お会いしたら、熱意とともに狂気を感じた。そういう方が好きなので、監督の作品を体感したことは刺激的な体験でした」と振り返った。
倍賞も、「最近はおばあちゃんの役しかやっていなかったので、久しぶりの娘役がうれしかった」と笑顔。途中、何度も延期、中断があったが「監督にはあきらめなさ、辛抱強さ、粘り強さ、くじけない心があり、とても楽しく仕事ができました。私は年を重ねていくのに、監督は全く動じませんでした」と称えていた。
2人とも2011年3月の震災直後は、「もう無理なのでは」と感じたという。坪川監督も「続けられないと初めて思った」そうだが、「地元で結成された応援団が力を貸してくださり、(撮影で使用する)折り鶴を10万羽も集めてくれた。その中には、震災で悲しい思いをされた方が折った鶴も入っている。1羽もムダにしてはいけないという思いがあった。たくさんの方に支えられたおかげです」と感慨深げだった。
(C)ハーメルン製作委員会
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