「ハーロック」の松本零士、福田彩乃の鳥マネに新たな創作意欲
2013年8月26日 20:00

[映画.com ニュース] CGアニメショーン大作「キャプテンハーロック」の原作総設定を務めた松本零士と、劇中の奇妙なキャラクター“トリさん”の鳴き声を担当した福田彩乃のトークセッションが8月26日、都内で行われた。
松本が原作を手がけ、日本アニメ史上に輝く名作として愛されてきた「宇宙海賊キャプテンハーロック」を、日本映画最大級の総製作費3000万ドルで3D作品としてCGアニメ化した本作。福田が演じたトリさんは、ハーロックの親友であり、アルカディア号の“心”でもあるトチローと深い結びつきを持つ松本作品ではおなじみのキャラクターで、人の言葉を理解しハーロックの窮地になるとどこからともなく現れる。
松本は福田と対面し、「こんな美しい方がトリさんの声をやっていたとは驚きました」とニッコリ。福田は緊張した面持ちで「光栄です」と語り、早速、トリさんの声を再現して喜びをあらわにしていた。
松本によれば、トリさんにはモデルが実在するとのこと。東京・大泉に暮らしていた頃に仕事場の窓から見える家で飼われていた鳥らしく、「南米航路のタンカーで飼われていた巨大な九官鳥で、僕が『おーい』と呼ぶと『何だバカヤロー』って返してくるんです」と思い出を明かした。この話を聞いた福田は、トリさんの声で「バカヤロー!」と絶叫。松本は福田の声に耳を傾け、「懐かしいですね。その出合いで生まれたキャラクターだから感謝しています。だから“トリさん”というんです。トチローの声で返事してやりたいですね」と嬉しそうに微笑んだ。
福田は、トリさんの声を「キジやペリカンの動画を見て練習した」とのこと。「呼吸せずに声を出すので、体力を消耗します」と明かす。この日も映画本編の映像に合わせて、松本の前でトリさんの声を再現したが、松本は「素晴らしい! まさにトリさんそのもの。ありがとうございます」と大絶賛。お礼として、ハーロックとトリさんのイラストをその場で加えた認定証を福田に贈った。
福田との出会いによって、松本の中で刺激されるものがあったようで「トリさんの物語を書きたくなった」と新たな創作意欲を明かす。福田は次の仕事へとつなげようと、松本の前でヤギ、ヒツジ、馬など得意の動物レパートリーを必死に披露。さらに松本からの「小鳥の声で人間の言葉を喋ってみて」という難問リクエストにも即座に対応し、「先生、後でメールアドレス教えますので、飲みに行っていろいろ話しましょう!」とノリノリだった。
「キャプテンハーロック」は、9月7日から全国で3D/2D公開。
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